概要

 長唄を中心に、日本の古めの芸能に関する雑情報その他おまけ色々をよせ集めたサイトです。


このサイトの制作者

 牛込パンと申します。パン屋さんではありません。♂です。
 子供の頃からギターを弾き始め、2007年現在でギター歴は約20年。それがなんの因果か、2003年の秋頃から長唄三味線の稽古を開始。


このサイトの目的

 「長唄の特徴を西洋式の楽理で説明・分析する」というのが一応の目標です。しかし、長唄やその他の伝統邦楽については、現在までにも既に相当な量の研究がなされているので、今さら私が何かを付け加える余地も無いんですが、それでもちょっと一言言わせて欲しい事があるような無いような。つまりそれが「附けたり」なのでして。

 ちなみに、長唄を西洋風の楽理で説明したら何か良い事でもあるかというと、とりあえず演奏の方面で役に立つような事は、なにも無いと思います。

 楽理とは、大きく分類すると「音の理論」と「歴史」の2本柱で成り立っているものですが、このうち私は「歴史」の方を主に扱いたいと思っています。長唄の、作詞作曲技法の歴史的変遷と、長唄史上の歴代作曲者個々人の「個性」を、文字と楽譜を用いて解説すること、それが当面の目標です。

 楽理のもう一つの柱の「音の理論」では、明治期以来「日本の音階」について盛んに研究されてきましたが、私はこれには深入りしたくないというか、出来ることなら避けて通りたいくらいなんですが(音階論をスルーしても、長唄史の研究は可能だと思っています)、音階の問題は伝統音楽よりも、むしろ明治以降の、西洋の音階を用いて作られた日本人の作品の中にある「日本的なもの」、言い換えれば「一見西洋風だけど、実は西洋式になり切れてない部分」を探る時には有効かも知れないので、当サイトではそういう観点から音階論も研究してみる予定です。


江戸唄とは?

 サイトのタイトルを「江戸唄」としたのは「何となく語呂が良いから」ぐらいの理由でして、深い意味はありません。長唄が話題の中心になる(はず)なので、江戸時代の歌曲=江戸唄って事ですが、時代的にもジャンル的にも分け隔て無く、様々な芸能を扱っていきたいと思っています。全ての芸能は相互的な影響関係の中で成り立っているものなので、長唄だけを研究しても、長唄の事はわからないのですね。

 そんなわけで当サイトでは近現代の流行歌、いわゆる歌謡曲の研究にも力を入れていきたいと思っています……というか、現状は歌謡曲の方の記事ばかりが多くなってしまってます、どうもすみません。


サイト制作者自己紹介の補

(ハンドルネームについて)
 私がインターネットというものを利用し始めた、そのごく最初の時期に、ごく軽い気持ちで使い始めたのが現在のHNなんですが、なんというか要するに、「もう少しかっこいいのにしときゃよかった」なあと。とりあえず、固有名詞(地名)を含んでるのは不便なもので(読み方が分からない人もいるわけです)、だからそのうち変えちゃうかもしれないし、実名サイトにするかもしれない。そうなった場合の対応を考えて、当サイト内文中での自称に、ハンドルネームは用いておりません。
 一人称には僕、私、わたくし、俺等を、適当にごちゃ混ぜで使ってますが、これは全て同一人物です。この一人称混用は意図的に、わざと行ってる……つもりだったんですが、あまりテキトーでもいかんなと思いはじめた昨今。もう3年くらいしたら「私」に統一されるかも知れませんね。

(私の出身地)
 出身地は東京ですが父は北海道、母は岩手県なので、いわゆる江戸っ子(三代続いてどーのっていう)ではありません。父方の祖先は四国です。食べ物は薄味好みで、ソースやケチャップはまず使わず、出来る限り醤油と塩で済ませます。人混みが苦手なので、お祭りなんかも敬遠しがち。

(私の生年)
1964年(昭和39)生まれです。

(ご注意)
 当サイトでは、差別用語とか、いわゆる放送禁止用語の類を、ほぼ無制限に使用いたします。江戸時代徳川体制とは「身分制社会」であり、それは「差別社会」なのでもあり、また売買春が公許されていた社会でもあった。その社会が生み育てたのが長唄とか歌舞伎その他もろもろですから、これらの芸能の中には、現在の公共放送や出版ではNGとされてしまう言葉が無数に含まれています。それを全て言い換えたり■■にしてたら記事が書けません、という実務面の問題があり、また言葉とは、文化であり歴史であり、叡智の核となるものであり、時として「曖昧な哲学(郡司正勝)」であり、複雑な知恵の輪であり、長い年月をかけて組み立てられた精密な道具なのである。そのような日本語を、一部人間の恣意により圧殺し、不細工な手で作り直そうとする「言葉狩り」に抗う姿勢を示すため、そういうNGワードを使わなくても良いような場面でも、わりとぽいぽい使ってみたりするのが当サイトの方針です。ですので、どうしてもこのての言葉が嫌いだという方にとっては、部分的に不愉快な文章になってる場合もありますが、そんな時はどうか我慢して読み進めてください、よろしくお願いいたします。

2007/06/15
(改)2007/06/22
(改)2008/03/23
(改)2008/04/24
(改)2009/06/08

【江戸唄に附けたり】のトップに戻る


inserted by FC2 system