AMDEK CHK-100 Chorus

AMDEK=ボスのセカンド・ブランドか何かで、自作キットを販売してたわけですが、「自作キット」と言っても、基板は完成品で、それをケースに入れる組み立て作業のみを購入者が行うというものだったようです。基板の画像を見ればわかる通り、ハンダ作業はプロの仕事。

販売価格は、ボスの完成品とAMDEKのキットで大きな違いはなかったようで、BOSS CE-2の¥13,000に対してAMDEK CHK-100が¥11,000ぐらいだったらしい(正確な事は不詳)。

ACアダプターのジャックがミニ・ピン型なので、AMDEK=輸出専用ブランドという、当初はそういう計画だった可能性もありますが(AMDEKという語感やケースのデザインは、なんとなくヨーロッパ風なようにも思える)、これは何の根拠もない私個人の想像です。しかし小さなアルミ板にプリントされたブランド・ロゴなどを見てると、割安価格で売るつもりのものに、こんな手間を掛けはずがないようにも思えてきます。

回路的には、1980年初期のボス製品とほぼ同じと思います。上記リンク先ページにはCE-2の基板も載せてますので、見比べてみてください。BOSS CE-2はモノラル・アウトですが、AMDEK CHK-100はステレオ・アウトなので、その部分の違いはありますが。
CHK-100をステレオで使用した場合の振り分け方はドライ音+エフェクト音というもので、これはBOSS CE-3のMODE IIと同じ。CE-3のステレオ・アウトは"MODE I/II"の二択式で、CE-2はステレオには未対応。ですからAMDEK CHK-100は、機能的にはBOSS CE-2と3を足して2で割ったようなもの、という事になります。

CHK-100の音色は、当然といえば当然なんですが、BOSS CE-2に似ていると思います。似ているというか、ほぼ同じではなかろうか。

AMDEKのケースとスイッチは耐久性が低そうで、ここら辺が本家BOSSとの最大の違い。ただしAMDEKの方が大きい=基板面積も大きいので、素子やパターンがBOSSほどぎゅう詰め状態ではなく、その分AMDEKの方が音が良いというか太いというか、微妙な違いがあるのかも(そんなの気のせいと言われてしまえばそれまでですが)。

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とまあ、そんなようなAMDEK。BOSS CE-2と同じような音だから、べつにいらないやって事で売りに出したんですが@ヤフオク、これ3千円にしかならなかったんですね。

だったら売るんじゃなかった!

ってこれは、ホントに後悔しております。そんなんだったら、CE-2の予備機として所有してた方が良かったです。尤も、高く売りたいならそういうスタート価格に設定すればいいわけですが、基本的にエフェクターなら数百円、ギター本体なら3千円くらいでスタートするのがMYスタイル@ヤフオクなので(そしてその結果、なにがどの位の価格になるのか?ってのも興味の対象なので)、結果的にAMDEK CHK-100は3kだったのですなあ。
事前に相場価格をリサーチしようにも、AMDEKみたいに玉の少ない物件ではそれが困難で(というかそもそも相場が成立してないわけで)、しかしその、BOSS CE-2とほぼ同じ音がこのお値段で入素出来るというのは、ずいぶんお得な話しです。


ケース底面にある電池ボックスのフタは厚手のゴム製なのですが、それがゴム足も兼ねているという、合理的といえば合理的、手抜きと言えば手抜きな設計。

2008/07/27





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