機能・ケースの形状・外寸の全てがSMALL STONEの忠実なコピー品。

僕はUSA製とロシア製、都合2台の"SMALL STONE"を持っていますが（この2台の音はかなり似てる）、「USA製とベリンガー」に絞って比較を行いました。ちなみに僕は現行エレハモの"SMALL STONE"は使った事がありません。

□とりあえずツマミ軸がグラグラで安っぽい。重量もUSA製と比べて若干軽い。ケースの板材が少々薄目なのかな？

□"RATE"遅め（目盛2ぐらい）でもウネリが滑らかできれいなのがエレハモの偉いところですが、ベリンガー製もこれは同等。この点に関してはきちんと作られている製品だと思います。

□"SMALL STONE"は"COLOR"スイッチ（ベリンガの呼称ではTONE）のON/OFFでキャラが大きく変わるフェイザーですが、

COLOR OFFの場合
これはUSA製もベリンガー製もほとんど同じ音。ブラインドテストだったら僕は識別出来ないと思います。

COLOR ONの場合
ベリンガー製の方が高域が多めに出ているせいなのか、"SMALL STONE"独特の

・まろやかでクリーミーな深いうねり
・雲の絨毯にでも乗っているような神秘的な感じ（←ちょっと大げさ）

という特徴は感じられず、この点についてベリンガー製の方は「ごくありきたりな、深めに掛かる方のフェイザー」にすぎません。

"SMALL STONE"はエフェクトONにすると、かなり音量が下がってしまうフェイザーですが、ベリンガー製のものは、高域がちょっと多めに出ている分、音量の下がる度合いが少なく感じられます。使いやすさで言うと、音量が下がらない方が良い（場合の方が多いかも）ですから、それがベリンガー製の良いところと言えなくもないですが、音量の下がる「度合いが少ない」というだけで、実際音量は下がるのだし、その一方で「SMALL STONEらしさ」が真似出来てないベリンガ"VP1"は、コピー品としてはまるでダメという事になってしまいます。

安めのお値段で"SMALL STONE"のサウンドを楽しみたいなら、ロシア製が良いと思います。

2006/12/09
（改）2008/03/28