BOSS DC-3 Digital Dimension

発売期間:1988/03〜1993/08

ボス製品短命ランキングの5位で、つまり不人気な機種なんですが、一体なにがいけなかったのか?

この機種本来の、ディメンジョンな効果を得るためにはステレオで使用するのが必須ですが、そんな事をわざわざする人は、やはり少数派であろう。また、揺れないコーラス効果なら、ピッチ・シフターでも作れるし、むしろピッチ・シフターのほうが自然できれいな音が作れるし、しかもピッチ・シフターならステレオにする必要もない。

ということで現在あえてこれを使うなら、ディメンジョンとか揺れないとかは抜きにして、どちらかというと珍味系なコーラスとして楽しむのが吉。
デジタル・コーラスならではの爽やかな効果云々とかとは無縁の、ぬめーっとした気色の悪いうねりが持ち味です(とくに"RATE"上げ気味の場合)。

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ステレオで使う場合は、"E.LEVEL"ツマミを2時ぐらい、その他のツマミは全てセンターという設定で、とりあえず充分なディメンジョン効果が生まれてくれます。先代DC-2とだいたい同じような音です。

この設定だと効果は浅めというか、「コーラスかかってまーす」みたいな音ではないんですが、2〜3分間ぱらぱらっと弾いた後でエフェクトをOFFると、素の音がもっのすごく寂しく感じられて、だからディメンジョンってのも、やっぱり良いのかなあとは思います。宅録用に所持しておくべきだったかも。

DC-2よりも3の方が設定幅が広いというか融通が利くというか、効果キツめに出来るので、僕は3の方が良いと思う。全体的な音質として;
低域はなくならない方で、太くなってるという事はないですが、少しだけブーミーになってアタックがボヨンボヨンになるのが難点かも。

発売期間は短いのに、途中で"Digital Space-D"に改名されてるんです。

2008/09/07





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