発売期間：1983/01〜1999/01

旧型のボス製品（およそ台湾製になって間もない頃ぐらいまでのもの）をACアダプターで使用する場合、アダプターの合う合わない問題というのがあり、これはなかなか悩ましいものです。

もちろん、気にしない人は気にしないでOK（そもそも電池派の人にとっては全く無関係な事）ですが、旧型ボスには旧型アダプター、新型ボスには現行アダプターを用いるのがやはり、なにかと結果は良いようです。「旧型ボスに現行アダプター」の組合せで問題なく使える機種もあるようですが、

★PH-1/CE-2等のモデュレーション系は全く使用不可（音が鳴らなかったり歪んだりする）
★歪みもの全般は一応使用可能だけど、本来の設計通りの音色が鳴らない

という不具合の生じる事が多いです。なので出来るだけ適正な電源、すなわち「旧型ボスには旧型アダプター」という組合せで使ってあげたいものです。しかしその旧型アダプターACA-100ってのは非常な稀少品なので、手に入れる機会はなかなかないと思います（値段は、べつに高騰とかはしてないはず）。では、どうしたらよいのか？一番手っ取り早い解決方法は、
電池使え
って話しですが、もう一つ、「PSM-5で電源供給する」という方法があるのですね（って事に最近気が付いた）。

この話し、もしかしたらボス・マニアの間では常識みたいな事なのかも知れませんけど、私的には非常に非常におののきな発見だったものですから。

PSM-5用として指定されてるのは現行アダプターPSA-100ですが、
現行アダプター　→　PSM-5　→　旧型ボス
という経緯で電源を与えてやると、PH-1などPSA-100直結では全く使用不可能な旧ボスも、問題なく使用出来ます。もちろん新型ボスも問題なく使用出来ます。

不思議といえば不思議なんですが、PSM-5には、現行アダプターの電気的性質を旧型ボスに適したものに変換する働きがあるに違いない……とかなんとか、まぁちゃんとした理由は分かりませんけど、とにかくPSM-5を経由させれば現行アダプターで旧型ボスを使う事が出来るようになるわけです。旧ボスとアダプターの問題で悩んでる人は、一度PSM-5をお試しあれ。

ただし

PSM-5も製造期間が長いですから（20年弱）、初期型/後期型で仕様の違いがあるようで、台湾製になってからのPSM-5で旧ボスに電源供給するのは不可のようです。

全てのPSM-5で動作確認を行ったわけではありませんから、日本製なら全てOK/台湾製は全てダメ、なのかどうかは分かりません。大まかな目安として「日本製ならOKの確率が高い/台湾製ならNGの確率が高い」という風に考えてください。

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ちなみに；
旧型アダプター　→　PSM-5　→
という組合せにすると、出音にハム（たぶん電源ハム）が盛大に乗って使用不可。不思議なものです。

DC分岐ケーブルもボス・ブランドのを用いるのがボス・マニアの作法（じゃないかな）。

PSM-5をマスター・スイッチとして使用する場合、これも製造時期によるバージョン違いで
音も違う
という説があるようです。PSM-5はただのスイッチ・ボックスではなく、基板上には↑これだけのあれやこれやが乗ってますから、製造時期その他の理由で音が違ってくるというのも、充分ありえますね。

2008/06/28
（改）2010/05/25