BOSS PQ-4 Parametric Equalizer

発売期間:1991/03〜1997/11

グラフィック・イコライザーの方はMXRその他から新製品が出ていますし、ボスもツイン・ペダル・シリーズにデジタル化したグライコをラインナップしていますが、パラメトリック・イコライザーの現行製品はあまり見かけないようで(エレハモにありますが)、ギター用コンパクト・エフェクターのパライコって、廃れつつあるのかも知れませんね。

PQ-4のコントロールは、
HIGH/MID 2バンドのパライコ+LOWとプレゼンスのシェルビングEQ
という組合せの都合4バンドのEQ。イコライザーとしては充分な機能を持っています。よくもこれだけ、この小さなボディに詰め込んだものだと感心します……が、結局コンパクトすぎて使いづらいのでもあります。また、視覚的にぱっと見た感じで、
★現在どういう設定になっているのか?また、
★どのツマミをどう動かせば、音がどの方向に変化してくのか?
が分かりにくいです。ギターにつなぐイコライザーは、そういう点がけっこう重要なのですねぇという事を、改めて感じました。ギターに使うなら、僕はグライコの方がいいや。

また、EQポイントが4つあるのは良いのですが、Qをコントロール出来ないのが片手落ち。メーカーの宣伝文によると、ギター用途として最適の形にプリセットしてあるらしんですが、僕が使ってみた感じではどうもダメで、これはもしかしたらローランドのアンプと組み合わせると良いのかも知れません。

---------------------

ところで、ボス・コンパクトのEQといえばMT-2 Metal Zoneのが名品ですから、PQ-4も、もしかしたら歪みと組み合わせたら良いのかもと思い試してみました。PQ-4の"LEVEL"ツマミを上げれば=ブースターですから、オーバー・ドライブ系など普通の歪みものの前段にPQ-4をつなぐ事で、デュアル・ゲイン、ハイ・ゲイン風の歪みを作る事は出来ます。ただEQでハイ上げすれば(当然というべきか)ノイズ増えすぎ。しかも"PRESENCE"を上げると耳障りな汚い歪みになってしまうし、中域のコントロールも、やはりメタゾネ的な美味しい効き方はしてくれませんでした。

当たり前といえば当たり前ですなあという、この試みは徒労に終わりました。

2008/06/28





inserted by FC2 system