Guyatone MM-1 METAL MONSTER

ケースのペイントがアニマル柄で、愛称がモンスターで、なにやら勇ましい感じですが、音の方はそれほどモンスターって感じでもないです。メタルって感じでもないし。

ただしこれは中古品を入手したので、もしかしたら内蔵の真空管がけっこうヤレてたのかもとか、そういう事は分からないので。真空管が新品の元気びんびん君だったら出音の方もびんびんモンスター君になるのかも知れませんけど、

真空管はFLIPブランドのが載ってました(出荷時デフォ)。見た感じはまだ充分新しそうですね。
それと、この製品は電池が使えず電源は9Vアダプターのみ。それでメーカー純正のアダプターが無く、ボスのPSA-100で鳴らしてました。これもホントは純正品を使わないといかんのですけど。

こういう「真空管入りコンパクト・エフェクター」って、一体どれほどの効果があるものか。とりあえず

どうせこけおどしだろうこんなもん

という先入観をもって試奏に臨んだわたくしですが、やっぱり、ちょっと良いかもと思ってしまいました。音が「自然」というか、どこか「耳に優しい」とでもいいますか。
しかしそれがつまり、モンスターでもないメタルでもないって事なのでもありますが。

コントロールは同軸を含む5ノブで、内容的にはメタゾネと一緒です。しかしMID.EQのQがメタゾネよりナロー(なんじゃないかな)で、極端な中抜きみたいな音を作るのには向いてないと思う。EQ全体としては充分よく効く方で、これのMIDはブースト方向で使うべきものだと思います。

歪みの音色も、あまりザラザラした粒子状の質感ではなく、つまり「ディストーション」って感じの音でもなかったです。

「歪み量多めでEQ可変幅の広いオーバー・ドライブ/ディストーション系エフェクター」

というつもりで使ってあげたら、けっこう良いのではないでしょうか。

2008/08/30





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