Guyatone WR2 WAH ROCKER

コンパクト・ボディに多機能を詰め込む事に命がけななのが「日本製タッチ・ワウ」ですが(Big JamとかMaxon AF9とか、こいつとかもそう)、このWR2はいにしえのMXRのコピーGuyatone PS-104以来の伝統に忠実(かどうか)2ノブのタッチ・ワウです。

そもそもマイクロ・シリーズの小型ケースで多機能ワウを実現するのは、いくらなんでも無理な相談でございます。コントロールは"THRESHOLD"と"DECAY"の2つ。フィルターのアタック・タイムは早めに固定で、ファンク系クリーン・トーンのカッティング等に使うには全然向いていないと思います。

そのかわり反応が良くキャウキャウ・ビャウビャウと噛みついてくる攻撃型ワウで、なるほどこれがロッカーの名の由来かと納得。WR2の音がツボな人にとってなら、例えば変にビンテージ扱いされているBOSS TW-1とかと比べても、WR2の方がはるかに良い製品である可能性が高いですから、
ロックでタッチ・ワウ
な人ならば、一度試しておいて損は無いと思います。

ギター用コンパクト・エフェクターのツマミの数なんて、こんなものでいいんですよねぇ(サウンドが気に入れば)……という事を改めて感じさせてくれた製品でございました。

ちなみに;

□"DECAY"はフィルターのディケイ・タイムを調整するもので、最小(目盛0)で「パフォン」な音が、最大(目盛10)で「パフォーーン」というような音まで連続可変しますが、変化の具合は微妙で、それほど大きな変化幅はありませんでした。

□(フィルター系エフェクター全般に言える事かも知れませんが)このWR2は電源の種類で音色の変わる度合いがかなり大きく、マンガン電池・アルカリ電池・ACアダプターで全て効果の掛かり方が異なります。ACアダプターも200mAと500mAのものでは音が違います。
僕が使ってみた印象ではアルカリ電池が一番無難で、マンガン電池だと高域無くなり歪みすぎ、ACアダプター500mAだとフィルターが効き過ぎるせいか音量が下がりすぎ、というものでした。


2006/12/01
(改)2008/03/28





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