発売期間：1980年代中頃のはずなんだけど、ネットでググってもイマイチ不明な10シリーズ。

コントロール・パネル部分だけ見るとアナログ・ディレイかなとも思えるような製品ですが、これはデジタルです。ディレイ・タイムは最長約400mSec.（メトロノームを使った計測なので完全に正確ではありません。400mSec.はBPM=75の時の8分音符相当）。

"REPEAT"最大でも発振しません。"REPEAT"最小でシングル・ディレイになります。

最長がたったの400msec.では、デジデレとしてはあんまりな成績で、それで音色の方はBOSS DD-3と大体似たような、いかにもデジデレのツルンとした質感のもので、「アナログっぽい」とかいう事は全くありません。

つまり、実用品としては完全に意味無しな存在。

実用品としては意味無しですが、ボディ・カラーの鮮やかなブルー、これはコレクターごころ的には、かなり美味な物件なのではないでしょうか。

こういうカラーリングのセンスも、他の日本製エフェクターにはあまり無さそうで、こういうのも"10"シリーズのデザインを「アメリカっぽい」と感じる要素です。

2006/12/09
（改）2008/03/28