Maxon CP-F1 COMPRESSOR

「あまりのカッコよさに手放す人が少ない」せいか、中古市場にもなかなか出現しないプラ箱マクソンです。発売当時「まったく売れなかった」という説もありますね。

アタック遅めで歪まないクリーンな音という、マクソンのコンプに共通のキャラクター。マクソンのコンプ「らしい」音はちゃんとしてるので、マクソンのコンプがどんなもんだかをちょっとだけ試してみたいという人にとっては、(おそらくこれが一番安いだろうから)お買い得な物件ではないかと思います。とくにコンパクト・エフェクターのコンプの場合、リリース・タイムは可変ではなく機種の設計に依存なので、気に入るかどうかは「使ってみないと分からない」ものですし。

ミリタリーな感じっていうんですか(よく分からないですけど)、ある種の「雰囲気作り」には(安物にしては)手間が掛けてある点は評価出来る(のかな?)。

でもまあ、努力する方向性が間違ってたと、今ならそう断言出来ますね。この「迷走期」を経て後のマクソンは、
・リイシュー・シリーズ(懐古趣味)と
・高級すぎない高級路線(リニューアル9シリーズとか)
の2本立てでニッチな需要を喚起し、それでなんとか経営を維持してるというように(野次馬的観点からは)見えるのですが、実態はどうなのか?


日本製です。

2010/06/19





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