Shin-ei ER-23 ECHO REVEEB

コンシューマー向けのスプリング・リバーブもピンキリで、それなりに高音質で高額なものから、かなりオモチャっぽいというか「ほとんどオモチャ同然」な安物まで、けっこうアイテム数はあるんですけど、やはりラック型かアンプ・ヘッド型が主流で、床置き型は少ないですね。現行品はダンエレぐらいでしょうか(もう廃盤になってるかも知れませんが)。

このシンエイのスプリング・リバーブER-23 ECHO REVEEBは、どちらかというと安物の方なんですが、高級なスプリング・リバーブというのは「スプリングらしさ」を感じさせない事に技術を注いでいるものが多く、「テケテケでピチャピチャ」なスプリング・リバーブらしさを楽しみたいなら、むしろ安めの方の製品がよいみたいです。ケースをひっぱたけば簡単に「ガシャーン音」も得られます(といってもそのガシャン度は、ケースの大きさなりの規模でしか発生しませんが)。

製品名はECHO(&)REVEEBになってますが、21世紀人が理解してるような意味でのECHOの音は出ません。これはリバーブ単機能機です。ダイレクト音とエフェクト音をセパレートするとか、そういう機能もありません。

INPUTボリュームは2系統、INPUTジャックは3つあり、一応エレキ/キーボード/マイクその他の、ソース別対応が可能。

INPUTボリュームは可変式ですが、これは若干ゲインアップする事が可能。ツマミ位置3時ぐらいがゲイン比1:1で、それ以上、ちょっとでもゲインアップすると歪みます。それがまた実に「トランジスターで/チープで/ラジオがーがー」な質感の歪みですから、これはむしろ歪んでくれるという受け止め方が出来る人にとってこそ面白い機材、なんじゃないかと思います。

これの電源はコンセント直差し100Vなんですが、直流化回路が少々アレなのかも知れません。ゲインアップした時に歪むのは電源起因なのかも知れないような、そんなような歪み方でした。

この個体はON/OFFスイッチが不調でした。ヘタっちゃってて、ちょっとした加減で機能しなくなってしまうのですが、なんとこれは小さなShin-eiロゴ入りのレア・パーツ

2008/08/24





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