YAMAHA CS-100 COMPRESSOR SUSTAINER

発売期間:1988年のカタログに6機種ぐらいが登場したのが最初(だと思う)。以後アイテムを増やしつつ1990年代中頃まで販売されたんじゃないかと思いますが、よく分かりません。

ヤマハのコンパクト・エフェクターは1980年発売の01シリーズに始まり、10M10M II20Mと代を重ね、最後に登場したのがこの100シリーズ。(某M社のように)ただ目先を変えるだけのバージョンアップではなく、その都度、先代の至らないところを修正し、他社製品の至らないところも修正し、ブラッシュアップを重ねたヤマハの五代目である100シリーズは、大手メーカーが製造する量産品としては、最高の完成度と品質を備えた名品だと思います。なのに、

ぜんぜん人気ないみたいですね。

100シリーズの不人気振りは、ヤマハにとってもショックだったのか、これ以降ヤマハ製コンパクトは尻すぼみ。現在はもう、この分野からは撤退してしまったようです。

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100シリーズ全体に共通の特徴として「音やせが少ない」というのがあるんですが、CS-100はコンプという性質上(なのか?)、低音の無くなる度合いは、他の100シリーズのものと比べると大きいようです。それでも他社製品と比べればかなりマシ。その他、このコンプの特徴として;

★歪みにくく、高域は無くならず、コンパクトものとしては高音質なコンプ
★アタック・タイムは早めの方
★"ATTACK"ツマミを最小にするとアタックにクセを付けないでレベルだけを揃える、要するにリミッター的に使用可能
★"SUSTAIN"と"ATTACK"を上げて"TONE"を絞ると、昔のコンプ風のブチュっと潰れる感じに近い音も作れる

基本的な音質面に関する×要素が少なく、設定範囲が広い。だから、例えばBOSS CS-3とかと比べたら、絶対にヤマハの方が良いと思うんですが、中古市場での評価(金額)は、常に絶対に

ボス > ヤマハ

なんですよねえ。どうしてこれ程の差が付くものかと思いますが、ブランド・イメージってのは、本当に重要なんでしょうねえ。

2008/04/06





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