ぷらばこ〜ず

それは人類の「未来への遺産」

安〜いエフェクターってございますでしょう?¥1,000とか¥2,000とかで叩き売られてたり。大抵はケースがプラスチック製だったりするので、そういったものを十把一絡げで
ぷらばこ〜ず
だなんて呼んだりするみたいですね〜巷では・・・・プラ箱のエフェクターっていうことです。

音が良いとか悪いとか諸説ございましょう。「案外いいぞ!」っていう声も思いのほか聞かれますが、それも
安物=音が悪い
という常識(というより思い込み)を前提としたものかとも。

ただ「世界中の石油が採掘され尽くされた近未来」においては、プラスチックあるいは合成樹脂というものが大変な貴重品になっている、という予測がありまして、そんな時代のエフェクターの新製品は全て亜鉛板材の折り曲げケース。軽量コンパクトながらそこそこの耐久性もあるプラ箱エフェクターはマニア垂涎の的となっている可能性があります。

そもそもそんな時代に「エレキにエフェクターをつないであれこれ楽しむ」というような呑気な道楽が、はたして成り立ち得るものかどうか、そればっかりはチトわかりかねますが。


さてこのコーナーでは、そんな人類史における中長期的展望も視野に収めつつ(ホンマかいな)、プラ箱エフェクターにまつわるよろずネタを取り上げていきたいと思います・・乞う御期待。



↑上記文章を当サイト内にアップしたのは2004年5月21日。上記のような趣旨で、樹脂ケースのエフェクターを取り上げる(持ち上げる)コーナーを設けようと思っていたのは、音の良さを値段の高さで測ろうとする一部の世間の風潮に、ちょっと皮肉を言ってみたい気持ちもある一方、やはり「プラ箱は音しょぼい」ような先入観も捨てきれず、これは一度じっくり検証を行うべきであろうと思っていたのです。

ところがどうもこのところ、僕のお気に入り機種は
YAMAHA PSE40AIbanez WH10、Danelectro"TUNA MELT"
いつのまにかプラ箱ものが増えていて、今後これらを使い続けていく中で「プラ箱=しょぼい」かどうかの検証は、自ずとなされるであろうという気がいたしてまいりました。となると、あえてプラ箱に限った特集コーナーを設ける事のも、あまり意味が無さそうで。

なんですけれども「石油が採掘され尽くした近未来」云々のくだりは当サイト内に残しておきたいと思いまして。
ぷらばこ〜ずは人類の「未来への遺産」……というか、エフェクターに限らず衣食住の全てが石油に大きく依存している現在の世界の有様も、いずれは人類史の中の一駒、せいぜい大きめの方のエピソードの一つとして片付けられてしまった頃に振り返り思えば、現在は安物扱いのプラ箱エフェクターも、やはり大変な「ぜいたく品」だったという事が、痛いほど納得出来ましょう。

2006/03/28



雑記事のトップに戻る Effect on!のトップ


inserted by FC2 system