目で見るModulation

モデュレーション系エフェクター、とりわけフェイザーについて、機種ごとの感想などを云々する前にそれぞれの特性を測定器を使ってデータ化してみたいなと思っています。
「ソノグラフ」という(ソフト・ウェアの)メーターを持っていまして、どういうものかと言うと「時間経過を表示できるスペアナ」です。
フェイザーにホワイト・ノイズを流し込みエフェクトを掛けた結果をソノグラフで表示して各機種の比較を行ってみよう
という計画でして、上手くいったら面白いものになると思います。フェイザーだけでなく歪み物にも使えるかも知れませんし「音ヤセする」っていうのは(f特的にみると)どういうことなのか?とか「プラ函のエフェクターってほんとに音が悪いのか?」などなど、日頃抱き続けた疑問にも陽の目が当てられるかもしれません。A/B BOXの比較をするのもいいなぁ。


ソノグラフとは?

こういう画面です。


ソノグラフとは「時間軸上の変化も表示できるスペクトラム・アナライザ」です。縦軸が周波数、横軸が経過時間、色がレベルの大小を表してます。
前のページに「VSTのプラグイン」と書いたのは間違いでした(2003.09.01)。これを使うには専用の環境が必要・・・要はソフト・ウェアだってことです。ミックス・ダウンをする時などに、スピーカーではチェックしきれないような超低音域で、なにか変なことが起こってないか?などを確認するのに使ったりしてますが・・・SP時代の録音物などをこの画面で見たりするとけっこう楽しかったりもします。

いかんせん「プラグイン」なので、本気で精度を求めたりは出来ない・・処理能力はパソコンの本体次第、なのにリアルタイム処理しか出来ないなど、使いづらい面もあります。だいたい解析結果の保存機能がない!という・・まぁ「おまけ」ソフトみたいなものではあります。

(時間軸の変化を表示するために)X-Y-Zの3軸を使うアナライザもあるみたいですが、僕がこの「ソノグラフ」を気に入ってる点は「レベルの大小」を色(赤〜緑〜黒)を使って平面上の「模様」で表すところで、これからやろうとしている「フェイザーの機種ごとの比較」には向いてるのではなかろうか?と思うわけです。

さてこの画面は八代亜希さんの「なみだ恋」をアナライズしたものです(イントロの終わりから歌に入って8小節目まで)。ボーカル・パートを分かりやすく表示できるように-24dB以上で赤色になるように設定しています。

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