MindPrint AN/DI Pro |
MindPrint AN/DI Proは、マイク・プリ・アンプとADコンバーター一体型の製品。ドイツ製。現在、MindPrintというブランドは消滅してしまったか、少なくとも日本国内には輸入されてないようです。中古品もほとんど出回ってないみたいですね。 ADコンバーターとしては24ビット・44.1/48/96kHzに対応、出力端子はAES/EBTとS/P DIFのコアキシャル/オプティカル。素人宅録用としては必要充分な内容です。 *)その他、ワード・クロック端子とデジタル・シンク用のAES/EBTとS/P DIFコアキシャルも付いてます。 プリ・アンプは2チャンネル装備。前面パネルはいたってシンプルですが、
背面にインサート端子が設けられており、エフェクト掛け録りが可能。リターン側だけを用いれば、他の(デジタル・アウトを持たない)プリ・アンプ等のADコンバーターとしても利用可能。けっこう使いでのある製品です。当時の定価は¥108,000-。 音質は中庸、やや硬めで明快な音。やや中域が厚めなので、クラシック系の生楽器より、どちらかというとロック向き(とSound & Recording誌のレビューに書かれてる@2001年11月号)。特別な個性は無いので、マイクの比較試聴用プリ・アンプとしても適役だと思ってます。というか、私はこれより高級なマイク・プリを持ってなかった時期が長いので、何にでも使い回すしかなかった次第。 --------------------- 私がAN/DIを入手したのは2002年3月12日、イケベ楽器池袋店にて。代金は¥60,900也(中古)。何故そんな細かい事まで分かるかというと、2013年6月、久しぶりにマニュアルを読み返してみたところ、購入時の保証書や領収書が一緒に出てきたからなんですね。何をいつどこでいくらで買ったかなんて極めてどーでもいい情報ですけど、私が昔から持ってる機材の中でそういう事が詳細に分かるのはこれが唯一の例だという事もあり、折角だから書いておくんです。 なんで久しぶりにマニュアルを読み返したかというと、上記にも少し書いた背面のインサート端子の使用法と、それを利用すればAN/DIを単体ADコンバーター代わりにも出来るという事を確認したかったから。今までART DUAL MPの出力をDAWに取り込むにははMOTU 828かM-AUDIO 410を介してたのですけど、両方ともお手軽さが売りの製品ですから、これらのアナログ入力はイマイチではなかろうかというのは、前からずっと思ってた事です。でまあべつにいいかでやり過ごしてたんですけど、2013年に「ベース録音用のプリ・アンプはART DUAL MP」という自分にとっての定番の組合せを再検討し始めた。どうもベースが、MIXの中でのボトムとして機能してないように思われる。そこで、他にどのような信号経路が可能かを考えてるうちに、そういえばAN/DIってコンバータ代わりになるんだったっけというのを今さらながら思いだしたのですね。 というわけで2013年6月末頃からM-AUDIO 410のアナログ入力は使用停止。以後はAN/DIを用いる事にしました。とくに不具合がない限り、今後はずっとこのやり方で行くと思います。 --------------------- ちなみに、たまたま領収書が残ってたからいつどこで買ったかが分かったAN/DIなんですけど、私自身の記憶には、これを買った時の経緯とか店内の光景とかが、全く残ってないのです。そもそもなんで池袋?俺、池袋に何しに行った?というレベルの忘却ぶり。池袋のどこにイケベがあったのかすら憶えてない。 2010/10/26 |