シンバル

2013年10月現在、ライド2枚、ハイハット1組、クラッシュ1枚を所有中。
2013年の7〜9月に買い集めたものです。

 宅録でドラム・パートを作る時、それはつまりMIDIデータを作る事なのだけど、一部分だけでも(主にスネア)WAVEDRUMを用いると、MIDIだけの時とはまるで違ったものになる。だからWAVEDRUMは私の宅録道具の中でも重要なものの一つなのだけど、これに求めてるのは音色のリアルさとかではなく、パソコン画面を見ながらMIDIデータをチマチマエディットするより棒切れ振り回した方がグルーヴを組み立てやすいという、ある意味あたり前の事を宅録環境で実現させてくれる点が素晴らしいのです。

 しかしそういう用途ならWAVEDRUMではなくシンセドラムとかパッド型のMIDIトリガーとか、

要するにこれ系↑でも良いのかもだけど、シンセドラムは、まともな品質のはすごく高価だし場所も取るから、MIDIデータ作りのための補助器具としては大げさすぎ。WAVEDRUMはブラシやマレット等の使い分けもそのまま音に反映されるし、コンガ類の代用品にもなる。ただ、
・ヘッドが10"で、ちょっと小さい。
・宅録機材としては出力が低すぎる。
・シンバル類の音は無い。
等、いくつかの不足点はあるけど、概ねは素晴らしい製品ですよ。

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 それでというか、しかしというべきか、上に挙げた不足点の中の「シンバル」の件を補うため、私は本物のシンバルを買ってしまったわけです。ちょっとアホですよね。防音などしてない普通の住宅の中でシンバルぶったたいてたら警察に通報されかねません。でも基本、ライドをチンチンつっつく程度に抑えておくつもりなので、たぶん大丈夫。

 私の趣味嗜好からすると、ドラムで重要なのはキックとスネア。次はライドかハットで、この三本柱がしっかりしてればタムとクラッシュは無くてもかまわない。オマケ扱いでオーケー。
 と言い切れたらいろいろ楽になるんですけど、実際はそうも行かない。でも基本線は以上の方向性で、というか私の場合、タムとクラッシュが大活躍するようなMIDIデータを作ると大抵はコッパズカシイ代物が出来上がってしまうので、この二つは使わないのが無難。

 それとタムとクラッシュは、たいていは1ショット。一発ボンと叩くだけだから、サンプラーの音で十分。しかしライドは連打するもので、サンプラーでは、その連打した時の音は再現出来ない。また、ライドは打点(エッジ〜カップ)の使い分けが多彩で、更にそれをスティックのチップで叩くかショルダーで叩くかの違いもあって、そういうのを打ち込みで作るのは面倒な作業です。一方ハットは、とくに16分刻みをする時のL/Rの音のバラ付きや、セミ・オープンのちょうど良い具合を作るのが大変。要するにライドもハットも、小技が多くて音色の変化幅が大きいパーツだという事です。フラムやロールも行いますし。
 以上の事柄はMIDIデータでも、細かにエディットすれば再現可能なのかも知れないけれど、それよりかは本物を叩いてしまおうというのが私の考えです。考え、というより、好きか嫌いで言ったらMIDIデータいじりなんて大嫌いなので、WAVEDRUMが気に入ったなら金物の方も、いずれこうなるのが自然な流れでした。
 音質面に関しては、しょぼい宅録環境で安物シンバルをこっそり叩くよりサンプラーを使った方がずっと良いに違いないのだけど、最初にも述べたように私が求めてるのは音色のリアルさとかではなく、また、全てをMIDIで完結させるお手軽さでもない。わざわざ手間を掛けて小汚い音質の録音になったとしても、グルーヴを作りやすいのはどちらか?それを優先させたいのです。

(細かい事を補足すると、タムも連打する事が多いし、フラム、ロールもする。で、それをMIDIで作るとなんかへんなのになってしまう訳で、どうしてもタムを多用する必要がある時はWAVEDRUMに一応タムの音があるので、これでなんとかするつもり。)

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Zildjian ZBT RIDE 20"

 2013年7月、成田サウンドハウスで購入。1万円弱。宅録に本物のライドを使ってみようと思い立って、とりあえず最初の一枚として買ったもの。
 ライドと名の付くものなら何でもいいやで、出来るだけお安いものを。とはいえ、中国製の激安品とかは流石にいかがなものかと思ったので、有名ブランド品の最安値アイテムを選択。一応、MADE IN USA。
 有名ブランド品だけど、やっぱり安物なので音はイマイチ、なのかどうか、幸か不幸か私はドラムに関してはド素人なので、良し悪しの判断が出来ません。マイクを通してオケに混ぜて、どう工夫してもイマイチならやっぱりダメなんだという事になりますけど。

(ちなみにこのページの画像、このZildjianのだけはメーカーサイトからの借用品です。こんな事を言うのも今更だけど、やはり本職のカメラマンは仕事が丁寧だわ。全面が反射面の品物の撮影は大変ですから。)

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MEINL LASER Bronze CRASH 16"

 2013年7月、最初のライド(Zildjian ZBT)を入手した一週間後にヤフオクで落札。Zildjianのライドを買ってはみたものの良いも悪いも分からない自分に困惑し、溜息まじりにヤフオク売り場を眺め、気が付いたらポチってました。たったの千円だったし。
 現物を手にしてビックリ。商品名はクラッシュですけど、実際はライドの音です。いや、強打すればクラッシュらしく鳴るのかも知れませんけど、それは試してません。というか試せません。チンチンと叩けばチンチンと応える。安いだけの事はありますね。
 でも自分的にはこれで20"と16"、2種類のライドを使い分けられる事になったのだからむしろ好都合。Zildjian 20"よりも低音が少なくスッキリした音で、サスティンは短い、という所だけはクラッシュ的。使用頻度はZildjianより、こちらの方が多くなるかも知れません。

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Pearl 無銘品 14"

2013年9月に購入@ヤフオク。

 宅録用のシンバル、最初はライドだけにしとこうと思ってました。ですが、試しに一曲録ってみたら思いのほか好感触だったので、だったらハットも、激安品が買えるなら持っといても良いかなという気持ちになってしまった。
 そしてヤフオクにてこの品物がスタンド付き、さらにクラッシュ(Pearl CX-300)と、それ用のストレート・スタンドまで付いて¥3,800也で売られてるのを見つけ、つい買ってしまいました。

 出品時の状態は、ひどく錆びて真っ黒だったのです。学校の音楽室、ではなく音楽準備室の方に、もう開校以来おきっぱなんじゃないかと思うような腐れシンバルがあったりするじゃないですか。そんなような代物だったです。気色悪いので磨き上げてしまいましたが。

 それとこのスタンド、背が低いです。現状、スネアのヘッドより若干高い程度にセットしてます。
 入手した時点では普通の高さだったんです。ところがトップを固定するセンターロッドが、上から1/3くらいの所で微妙に折れ曲がっていて、そこにクラッチが食い込んで動かなくなって、高さ調整が出来ないという状態だったのです。クラッチは固着してるんだけど、そこがたまたま標準的なハットの高さだったものだから一応は使用出来るという、なんともビミョーな半ジャンク品。お安いわけです。
 クラッチはゴムハンマーで小突いたら外せました。それで自分としては、このスタンドをドラム・セットに組み込むのではないし、高さも低い方が楽だから、ロッドの曲がってる個所から上を切り落とし、併せボトムを支えるパイプも切り落とし、低高仕様に仕立て直したのです。

 Pearlの刻印がある以外、型番等の表記は無し。白抜きロゴのCX-300とセットで売られてたのだから、当然これも1980年代頃の安物だと思います。

重量は
トップ=741g
ボトム=857g
なんだけど、ピッチはボトムの方が高い。試しに上下を入れ替えて叩いてみたけど、やはり重いのが下の方が良いように感じられる。

当方はドラムのド素人につき、部分写真を撮る際の適切なポイントがどこなのかも分かりません。

むしろそれ、新鮮な気分。

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Pearl CX-300 CRASH 16"

 上述したように、これはパールの無銘ハイハットとセットで捨て売りされてたものです@ヤフオク。2013年9月に購入。ハット同様、入手時は真っ黒だったのを磨き上げました。エッジが一個所、折れ曲がってしまってます。
 白抜きロゴなので1980年代の製品だと思います。音色はクラッシュというより、ガヨ〜ンッシュ。なんとも胡乱な響きです。マレット・ロールには使えるかも。クレツマー等、古い時代のマーチング系ジャンルにも合うかも知れません。

2013/10/05
(改)2013/10/27

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