dbx 160XT

コンプレッサーの定番、dbx 160シリーズのXT。2014年4月に中古を購入@ヤフオク。

 Focusrite Twin Trakにはコンプが内蔵されていて、これに慣れてしまうとMindPrint AN/DIART DUAL MPでもコンプ掛け録りをしたくなる。ですのでそのために160XTを入手しました。コンプ掛け録りは便利なだけでなく、ジャンルによっては(あるいは時代感の演出のためには)必須のもので、FocusriteはスッキリしたHi-fiっぽい音質のプリアンプだけど、それよりも中域以下が多めに出るMindPrintやARTの方にこそ、コンプ掛け録りは似つかわしいのでもあります。

 マイクプリに繋げられるコンプなら何でも良かったんだけど取りあえず、ベースやキック用として定評のある、そして中古品が多量に出回っていて入手しやすいdbxを買ってみました。160シリーズは1970年代中頃の初代160以来、何種類ものバージョン違いが作られていて、1Uサイズで1ch.だけのに限っても160X、160XT、160Aの3種類ある。それぞれがどう違うのか私はよく知らないのだけど、Xの背面は↓こんなんなので、

これよりかは普通のケーブルが使えるのの方が良い。Aはアメリカ製だからなのか、値段がお高い。だから消去法で残る選択肢はXTのみになります。

 XTは香港製である点が疎んじられ安いのだろうけど、製造国による微妙な音の違い(というのが本当にあったとしても)、それが素人宅録の作業結果に影響するわけがないので、
(逆に、その違いが現れるならすごいわと思いますけど、それがすごい事だというのは、つまりそういう事はまず起こらないのだという事なわけで)
香港製のが壊れやすかったり個体差が大きすぎたりするなら困りますけど、でもまあXもXTもAも、概ねどれも同じようなものだと思います。

 160シリーズの中古はノブのキャップ欠品のものが多いです。私のも1カ所、キャップ欠品です。しかし、ノブが丸ごと欠品してたり交換されてるのではなくキャップのみ欠品という中途半端な状態で売られてる事が多いのは何故なのか?これは以前から不思議に思ってたのですが、現物を手にしてみて納得。160に使われてるのはコレット・ノブ/collet knobという、ちょっと特殊(高級)なノブで、
・特殊ドライバーを用いないと外せないし、
・コレット・ノブ用のポットにはコレット・ノブしか付けられないし、
・コレット・ノブの新品は日本では入手困難。
だからなのですね。本来、左端"THRESHOLD"のキャップは赤で、

これは見た目に愛想も何もないこの製品の唯一のチャームポイントだから、できればオリジナル通りに戻したい。あるいはもっと視認性の良いチキン・ノブ等に変更したい。でもそれはちょっと難しそうなので、現状はテキトーなアルミキャップを糊付けしただけで済ましてます。

 なお、動作中はLEDメーターが派手に動いて、見た目は賑やかなものに豹変します。実用上も、メーターの振れ具合を見ながら設定を決めますので、このポイント数の多いLEDメーターは使いやすいです。

2014/05/23

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