コルグ"ELECTRIBE"シリーズの初代機、RHYTHM SYNTHESIZER ER-1。16ステップの古式シーケンサーと、デジタル回路がシミュレートするアナログ・ドラム・マシン音源とを組み合わせた製品です。
　発売されたのは1999年。プリセットされてるシーケンス・データはテクノ、ハウス、ヒップホップといったジャンルの定番的リズム・パターンが一覧化された192種類。

　私がこれを入手したのは2009年の後半だったと思う。2009年の暮れ頃に録ったTeisco K-4Lの「お別れ録音」で使ったのが最初で、その時の記事に「最近買ったばかり」と書いてあるから、きっとそうなのでしょう。Perfumeを聴き始めたのが2008年末。それで自分もちょっとピコピコをしたいような気を起こしてER-1を買ったのだから、時期的にはそれで合ってます。
　テクノっぽいリズム・マシンなら何でも良かったんだけど、私は以前（10年くらい前に）ELECTRIBEシリーズの別製品、ES-1（サンプラー＋シーケンサー）を所有してた事があり、それは宅録とかバンドとかではなく、美術展の会場でノイズ系をナニするような用い方が主で、ともかく以前に一度使った事があるという点からも、ELECTRIBEシリーズは自分にとって手を出しやすい製品だったのではあります。

　という事で入手してみたER-1なのですが、先に述べたK-4Lと、もう一つプリザント、その2つの「お別れ録音」に用いただけで、それ以降は放置状態のまま約4年が経過。どうもやはり、自分にこれ系の音はあまり必要性が無さそうである。
・だったらヤフオクで売ってしまおう。
・そのためには動作確認をしなくちゃだから、久しぶりに鳴らしてみた
・そしたらやっぱり、ER-1の音はけっこう良いなと改めて思った。
・それに、こんなレトロ機材は売っていくらになるでなし。
　だったら手放すのは止しにして、この「自分の持ち物陳列コーナー」のリストに加え、今後はなるたけ使う機会を増やしてみようと考え直したのでした。

2014/04/21