KORG MS2000

 コルグのANALOG MODELING SYNTHESIZER、MS2000です。私はこれを中古品@ヤフオクで、たしか2011年頃に入手しました(記憶曖昧)。
 発売されたのは2000年(のはず。2000年の製品だから型番も2000)。デジタル回路でアナログ・シンセの音と操作系をシミュレーションするタイプの製品。最大同時発音数は4。
 

 私は以前、コルグのProphecyを持ってました(2008年頃に売却)。もっと前にはMS2000の鍵盤無しバージョン(MS2000R)を持ってたし、ELECTRIBE ER-1は現在所有中。私はコルグのシンセが好きなんですよ。

 Prophecyを手放したのは後悔してるし買い直したい気持ちもあるのだけど、私にとっての鍵盤シンセはMIDIデータを作る際の入力装置としても兼用したい機器なので、鍵盤数が37しかないProphecyは、その点がちょっと役不足。


(Prophecyとはこういうシンセ。レトロSF風。)

 それにProphecyはモノフォニックだから、宅録用音源としても流石に使いづらい。シンセを何台も持ってる人が飛び道具的に、ちょっと変わった一台として持ってる分には面白い製品なのだろうけど、私は鍵盤シンセを一台と、サンプラーを一台。それ以上ハードウェア音源を増やしたくない。となるとProphecyを買い直すのは余りよい考えではない。

 一方、MS2000の鍵盤数は44。MIDIデータ入力用として、自分的にはそれで充分。いやもちろん、もっと多い方が良いには決まってるのだけど、MS2000=44鍵+2ホイールの横幅は74cmで、これはルミナスのスチール・ラックの90cm幅の棚板にちょうど良く収まる。そういう点も宅録環境的には重要な事で、44鍵より大きくなると、その次の定番仕様の76鍵はルミナスの120cm幅が必要で、現在の私の住環境からすると大きすぎる。というような理由から、MS2000が自分にとっては(発音数が4という点も含め)一番ちょうど良いサイズなのですね。


(MS2000のコントロール・パネル)

 ぱっと見た感じはツマミがやたらと多く扱いづらそうに思われるかもだけど、内容的には古式アナログ・シンセと概ね同じなので、実はたいしたことないです。というか、パラメータのほぼ全てに個々別の操作子が備えられてる電子機器というのは、21世紀基準からしたらむしろ贅沢な仕様だと言えなくもなく(いや、レトロでどんくさいとも言えるわけだけど)、これの対極にあるのはスマートフォンで、どっちが便利かというたらそれはどっちもどっちなんだろうけど少なくとも、締切スケジュールに追われて大急ぎで曲を仕上げなければいけないなどという事は全くないお気楽な宅録趣味のための道具としては、フィジカルな操作子盛り沢山の方に、利便性は若干多めかなという気はします。

 なお、MS2000はアナログ・シンセと概ね同じと書きましたが、やはりこれはデジタル・シンセなので、デジタルならではの機能拡張もされてます。だからアナログ・シンセではやりにくい複雑っぽい事もいろいろ出来ます。自分がそれを有効活用出来るかどうかは別問題ですが。ボコーダー機能も付いてます。それも今のところ自分にとっては無用の長物だけど、そのうち使いたい〜使えたらいいな☆と思えるのも、このシンセを選んだ理由の一つにはなっておりますね。

2014/04/21

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