Squier MUSICMASTER BASS MMB-35 |
Squier MUSICMASTER BASS/スクワイア・ミュージックマスター・ベース/MMB-35は、1997年の製品。Fender社が1971年に発売したスチューデント・モデルのリイシューで、弦長30インチ/762mmのショート・スケールです。 重量は3.9kgでアルダーにしては少々重い。だからカタログ表記のアルダーってのもどうなんだかと思いますけど、ベースとしては小型で取り扱いは楽です。
MMB-35は"Squier Vista Series"として発売された製品群の中の一つなので、ヘッドの先端に小さくそのシリーズ名がプリントされてます。色はピンク。私は真っ黒のエレキとかは所有したくないので、この色のを買えてラッキーでした。 2014年4月にYAMAHA SB-800Sを手放す事にして、それの入れ替え機材として選んだのがMMB-35です。SB-800Sを売却した一番の理由がゴツすぎるでしたから、思い切ってショート・スケールにしてみたわけです。最初はプレシジョン・ベースを買うつもりでヤフオク売り場を物色してたけど、コピー品だけでなくFenderブランドのも含め、どうも是非とも使ってみたいという気持ちにさせてくれる出物がなく、どうしたものかと彷徨ってる時に目に止まったのがMMB。
↑このアルバムで実際に使われてるのがMUSICMASTER BASSなら、ショート・スケール・ベースも悪くないという事になる。尤も、 でもいいです。SB-800Sと同じく2〜3年使ってみて、やっぱりダメとなったらまた別のを探します。でもたぶん、少なくとも「まるで使えないレベル」なほどのダメ楽器ではないだろう(と思うし)、自分の体力・演奏力が今後は衰える一方であるのを考えると、ショート・スケール・ベースを「使える音に仕立てるノウハウ」を得る事の方が大事なのでもあります。 --------------------- Fender製のオリジナルMUSICMASTER BASSはスチューデント・モデルという位置付けの製品で、つまり若年初心者用の廉価な商品で、だから仕様的にはいろいろ杜撰だったらしく、PUはギター用が流用されていた。つまりポールピースが6本あるPUが載せられてたそうです。日本の安売りエレキ・メーカーでならそういうのもありがちの事でしたが、なんとフェンダーまで。尤も、MUSICMASTER BASSを作ってた頃のフェンダーはCBSに買収された会社だったですけど。 スクワイア版のMMBも定価3万5千円の安物楽器ですが、1990年代末の製品ですから流石にオリジナルMMBほど酷くはなく、ピックアップは↓このようなものが載せられてます。
"VISTA TONE"とプリントされてるので、一応これはMMB-35専用に設計されたものなのかな。直流抵抗値は8.16kΩあって(配線したままアウトプットジャックで計測)、数値的にはけしてショボくない感じです。だからPU自体はそれなりにちゃんとしてるっぽいんだけど、マウント方式はなんかテキトーで、↓この細長いピックガードの切れっ端にPUを載せる格好で吊されてます。
実用上はとくに問題ないのだろうけど、MMB-35はMade in China。プラ板の切断面の杜撰さとかがいかにもです。
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購入してすぐ、外観を私好みに作り替えました。PUフェンスを付けるのはお約束。ノブは、これもSB-800Sと同じ時期に売却する事にしたYAMAHA SG-1000に付けてたフェンダーのアンプ用ノブを移植。それを文字盤と組み合わせてます。 PUフェンスはPUのちょうど真上の位置に着けてますが、それだと低音側の"足"がピックガードからはみ出てしまう。気分的にはイマイチですが、MMB用ではないパーツを無理に付けてるのだからしょうがない。実は最初は、フェンスがピックガードからはみ出ない位置に(つまり現在よりも2cmくらいネック寄りに)付けたのです。しかしそれだとフェンスに手の平を乗せて人指し指で弾く、いわゆるJJ奏法がやりにくく、仕方なく移動。ですからフェンスの"足"の下には、最初に空けた無駄穴が二つ隠されてます。
オリジナルMUSICMASTER BASSの弦の留め方はプレベ等と同じ「表通し」ですが、スクワイア版は裏通しです。私はこれにフラット弦を張って、スポンジ・ミュートは必需品。サドル位置が前後/上下とも各弦ごとにかなり異なってるので、取りあえず現状は少しずつ大きさを違えたスポンジを個々に挟んでます。しかしミュート効果はイマイチなので、これは要改善。 2014/05/17 --------------------- 2014年9月追記;
この楽器を入手してすぐにスポンジ・ミュートを付け数曲録音しましたが、なんかあまりよろしくないみたい。スポンジを押し込んだだけというやり方が杜撰すぎるのかもですが、ともかく2014年8月にこれは取り外しました。当分はミュートは無しで使います。 そして翌9月、PUのマウント方式がピックガード吊り下げだったのを、ボディに木ネジで止めるダイレクト・マウント式に変更しました。
高さ調整のために、ウレタンスポンジをPUの下に挟んでます。プレベ/ジャズベ等と概ね同じマウント方法。
スポンジ・ミュートを外したため弦がより多く振動するようになった。それに伴うボディの共振も増えた。従ってピックガードに吊り下げられたPUも以前よりぶるぶる震えてる(と思う)。それがちょっとどうなのかという気がするのです。 2014/09/26(改) 2014年11月追記;
2014年11月、ボディにアームレストを取り付けました。自作品です。
形状はYAMAHA BB-1200のアウトラインに準じてますが、もともと正確にトレースしたのでもなく、しかも作業途中で、アームレストに短い「足」を2本立て、ボディに密着させないように仕様変更したので、その分BBよりも張り出しが大きくなりました。
とはいえ、機能的には申し分ないものが出来ました。これ付けて大正解。
このベースを弾く時の右手の位置は、 2014/11/17(改) ■弦交換の記録
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