thumbのA5コピーが本物のギブソンと異なる点

 この寺田楽器製フラット・マンドリンは一応Gibson A5のコピーだけど、本物とは異なる点がいくつかあります。むしろ完コピ度は低めかもですね。
*)本物のGibson A5のgoogle検索はこちら


 ネック幅はナット位置で27.5mm。ギブソンよりも数ミリ狭いです。たかが数ミリの差ですが、とくにフラマンはちょっとでも広い方が弾きやすいにきまってるので、ここはギブソン規格であって欲しかった。

 トラス・ロッド・カバーの位置がナットから遠く離れてます。それは、ネックが太い(厚い)から。ロッドが指板のすぐ下を通っていれば、ロッド窓はナットのすぐ近くに位置する。指板とロッドの位置が離れれば、その分ロッド窓の位置もナットから遠ざかります。


↑この写真では少し分かりにくいかもですが、このネックは三角柱に近いくらいの、かなり鋭角なトライアングルです。そしてトラスロッドは、指板から遠い位置に通されてる。なのでロッド窓も、ナットから遠い位置となるわけです。
 ギブソン製フラマンのネックは、(詳しくは知らないのだけど、たぶん)3タイプあります。

・このthumbと同じ、ロッド窓がナットから遠く離れてるタイプ
・普通のギターと同じように、ロッド窓とナットが密着してるタイプ
・その中間

 つまり太さが異なる3タイプがあるらしく、そして、A5のロッド窓はナットに密着してるタイプ。つまりA5のネックは細い(のであろう)。本物のA5と寺田楽器のコピーとでは、ネック幅がやや狭い事も併せ、この点が大きく異なります。


楕円形のサウンド・ホールは、これももしかしたら、本物のA5よりも少し大きいかも知れません。
ボディの内側も、薄く塗装されてます。

 普通、サウンドホールの内部にはラベル等が貼られてるものですが、何もありません。紙を剥がしたような痕跡が全く無いので、元々なにも貼られてなかったのかも知れません。

2015/03/03
(改)2016/11/12

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