thumb A5 copy、ピックガードを自作 |
入手時、ピックガードは欠品でしたが、右手の小指・薬指の支えとして、ピックガードはあった方が弾きやすい。見た目的には、ピックガードがある方が私は好き。なので自作しました。 ギブソンA5のピックガードは黒-白-黒の3Pですが、せっかく自作するなら一色変わったものをと考えベッコウ風にしました。厚さ2mmの透明アクリル板に、0.5mmくらいのベッコウ柄プラスチック板を貼り合わせてます。 ただ、本物のA5のボディ・カラーは鮮やかなレッド・サンバーストで、それに黒いピックガードが組み合わせられてる。対して私のは、渋いタバコ・サンバーストのボディにベッコウ柄の組合せで、これはちょっと地味というか、なんか和風テイストな見た目になってしまったかもですね。タバコ・サンバーストに黒いプラ板を組合せると重い/暗い雰囲気になりそうで、だから半透明の、柔らかい感じの素材を選んだのですが。 ピックガードの、ネックに接する側の直線は、サウンドホールに被さる部分を抉って(えぐって)ます。こういう改造例があるのを知ったので、それに倣いました。ピックがピックガードに当たらないようにするための工夫です。
ヘッドのツキ板は3層重ね貼り。シンプルだけど美しい装飾です。ピックガードの材質を、このヘッドと同じにしてみようかという案もありました。しかしそのためには、
ピックガードの取り付け方について; この楽器は、指板エンドの側面に細いピンが2本差してあって、それを用いてピックガードを取り付ける方式のものです。なんですけど、私はそのピン正しい用い方を知らなかったため、↑の画像のように加工しました。厚さ2.5mm程のプラスチック板の断面にφ1.2mmのピン・バイスで穴を開け、本体側のピンに嵌め込んであります。しかしこのやり方は間違いでした。 正しくは、エレキ・ベース用フィンガーレストの超小型版みたいな木片を、指板脇から出てるピンで固定し、その木片にピックガードを取り付ける、でした。 いや、そうなのかもなとも思ってましたよ。厚さ数ミリの板の断面に細い穴を正確に開けるなんて難しすぎる加工ですから。実際、私のは少し失敗していて見た目が汚らしくなってしまった。強度面の不具合はなく、しっかり固定されてます。 この指板脇のピンの用い方についてはネットでも色々調べてはみました。しかし日本でのフラット・マンドリンはマイナー楽器なので、日本語サイトの情報量は少なく、となると英文サイトが頼りなのだけど、この疑問に答えてくれるページを見つけるのに必要な検索用キーワードを思い付く事が出来ず、結局わからずじまいでした。ところがこのリペア作業を終えた数週間後、たまたま立ち寄ったお茶の水の楽器屋に、この古い方式でピックガードを取り付けたフラマンが展示されていた。百聞は一見にしかずで、現物を見てようやく正解が分かったです。 ちなみに、製造時期が古いフラマンでは、バイオリンのアゴ当て用の金具を用いてピックガードを止める場合もあるようです。そのやり方なら、楽器本体にネジ穴を一つも開けずに済みます。 2015/03/03
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