Tokai HB200S "Humming Bird"

 2008年頃に入手@ヤフオク。フロントPUが断線してる半ジャンク品で、お値段は2万円台だったと思う。この製品の相場からしたらかなり安かったです。まあPUが片方ダメだから当然なのではありますけど。

 日本製mosriteフェイクなわけですが、本家のスケールが622mm(ギブソンよりやや短い)であるのに対し、トーカイのこれは648mm(フェンダー・スケール)。わずか20数ミリの違いですけど、やはりその分、楽器全体も大きいです。ヘッドも無駄に大きいし、なんと言っても高音弦側ホーンが大きく張り出してるのが外観上の大きな特徴。すごく尖ってるし。

 それで、ボディが大柄なためトレモロ・ユニットも極めて大型な、なんというか列車砲みたいなBigsbyとでも呼びたくなるような代物が取り付けられており、648ロング・スケールでこの豪快なトレモロ・ユニットをグヮングヮンさせられるのが"Humming Bird"の素晴らしい点。

 なのですけど、私はこれを手放すつもりだったのですね。2013年の春頃にそう決めたのです。Teisco TRG-1もいずれ放出する予定。70年代より以前の日本製エレキはもう手元に置いときたくないのですよ。TRG-1はリフレットしてオリジナル状態よりは弾き易くなってるとはいえ、それでも70年代以降の製品と比べれば劣る。"Humming Bird"のトレモロ・ユニットも、自分にとってそれが絶対に必要な要素と言えるほどのものではない。

 というわけで"Humming Bird"は売却したいんだけど、断線してるフロントPUには代替品を載せておくべきであろう。手持ちの余りパーツから適当なものを選ぶとしても本体にザグリ加工などは当然したくないから、となると選択肢は限られる。さてどうしたものか等と考えながら2013年12月の末頃、久しぶりにこのギターを色々いじくり回してるうちに、

やっぱこれいいわ☆

という事になっちゃったのですね。だから売却案は撤回し、このMY楽器のコーナーに登録しておく事にしました。まあそれでも今後一生つき合いたいギターという程のものではないようには思えるのだけど、すくなくとも数年間は色々遊んでみるつもり。フラット弦を張っておくためのギターが一本欲しかったので、"Humming Bird"がそれ用になるかな。もともとサスティンが短いペンペンした音のギターなのですし。

 なおフロントの代替PUは既に2種類ほど試してあって、まず最初に載せたのは、リッケンバッカー、トースターPUのレプリカ(たぶん近年のトーカイ製)。これはとくにどうともな音だった。次に載せたのはTeisco K-PUで、これもとくに良いわけではなく、かといってそれほど悪くもなく、ただ見た目的には非常によろしくない(いかにもな日本製パチモズ風になってしまう)。

 私的に、このギター、このトレモロ・ユニットと組み合わせたいのはグレッチ・ダイナソニックPUのような、アタックがピキピキ立つPUです。だから取りあえずはダイナソニックのレプリカを試してみるべきなのでしょう。あとフェンダー・ジャガーのような、ブレードで磁界に細工してる系のPUでも良いかも。

2014/01/02

inserted by FC2 system