YAMAHA BB-1200 2014年8月

 2003年頃に入手して以来10年、やろうやろうと思いつつ手を付けなかった「黒ペンキ落とし」ですが、ようやく済ませました。いやあやっぱり気分良いですわ。

 ペンキを落とす作業は、シンナーで拭き取ってバフ掛け。そして手作業で仕上げ磨き。ものの小一時間……は無理で、3時間くらい掛かったけど、どのみち大した作業ではない。始めてしまえばすぐに終わる。なんでこんな事を今まで面倒くさがってたのかとも思いますけど、楽器の状態がベストなら余計な手出しなどしたくない。見た目などは(演奏に支障ないから)放っといてかまわない、という気持ちもあったわけです。

あくまでも、状態がベストなら、ですが。

 ところがこのベース、以前の記事にも書いた通り、1年くらい前からバズる度合が大きくなりすぎてちょっと困ってたのですね。その原因は、
・サドルを交換したからか?あるいは
・あるいはネックの反り具合がどーこー
などと考えてみたのは、もっと根本的な問題、指板の劣化が進行してるという件から目を逸らしたい言い訳のような事だったです実は。
 まあ普通に考えたら、フレットレス・ベースのバズが酷い=指板が悪いという事になるんですけど、指板を整形し直すのは大変なので、できれば、原因はそこであって欲しくない。
 とは言え、弦を交換してネックの反り具合その他もセッティングし直し約1年様子見したけどバズは改善せず、もうこうなったら指板をどうにかするしかない。なのでやりました@2014年の夏。そういう、どちらかというと改変の度合が大きい工作をしたものだから、そのついでに以前からの懸案だったペンキ落としの方も済ませたわけです。

 という事で、整形し直した指板の画像。

 まああれです、完全に直せてはいません。本格的にやるなら樹脂でコーティングするべきかもで、しかし今回はそこまで手間を掛けず、ナイフとヤスリで出来るだけ平らな状態に戻してみたというだけの作業。


 指板エンドの破壊跡もそのまま。ここはいずれまたそのうちに。


 元々が以前の所有者さんによる杜撰な改造品ですから、フレット溝の縁(へり)がミミズ腫れ風に盛り上がってたのです。それを10年ほど使って、フレットとフレットとの間の木部が摩耗し凹になり、バズる度合が大きくなった、という症状だったのだと思います。取りあえず今回の作業で、バズは減りました。またしばらく様子見して、やはり本当は樹脂コーティングなどを施すべきなのだろうとは思ってます。

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 それと、フィンガー・レストを取り付けてみました。ブリッジに近い位置で弾くと「フレットレスなのにフレットありみたいな音になる」(かも知れない)ので、それを試してみるためのものです。最初、弦に近すぎる位置に付けてしまったので、ボディに無駄なネジ穴跡2個を生じさせてしまいました。

2014/08/18

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