2016年8月

リフィニッシュし終えた直後、以前と比べ鳴らなくなった。その原因として考えられる事は、
・まだ充分乾燥してないから
・塗膜が厚すぎるから
の2点。なので取りあえず塗膜を更に研磨してみるつもりでいた2015年4月。ですがその同じ頃、私はシンセサイザーの自作という新しい趣味を始め、以後はそれに掛かりっ切り。作業中のSA2000Sは放っぱらかしで、というか「ギターなんてもう触りもしない」くらいの勢いでシンセだけに集中。しかしリフィニッシュしてからちょうど1年くらい経った2016年の4月か6月頃、久しぶりにSA2000Sを手にとって観察してみたところ、ヘッドの塗装面に縮緬皺が生じてるのに気付きました。

↑の画像じゃ分かりにくいかもだけど、縮緬というか、オレンジの皮のブツブツを細かくしたような凹凸がヘッドの全面に生じてます。ボディの方は縮緬になってませんが、スプルース材の表板には木目に沿った細かい筋(すじ)が、部分的に生じてます。
 ラッカーの乾燥が進んで塗膜が収縮したのですね。塗り終えた後しばらくは強く残ってた塗料の悪臭も、ほとんど無くなってます。

 そして音の方も、リフィニッシュ前の状態に近づいてます。箱エレキってどれも多かれ少なかれ、サスティン部分で音がボワっと膨らむ。ボディの共振のフィードバックが、そういう現れ方をするのではないかと想像。ウッド・ベースでは更に顕著で、しかしフォークギターにはあまり無い事だから、これはチェロ・ボディに特有の現象かも。そしてSA2000Sは、そのボワっと膨らむ度合が、
・リフィニッシュする前はけっこう大きかった。
・しかしリフィニッシュしたら無くなった。
・それが1年経ったら、リフィニッシュ前に近づいてきた。
という事です。だったら研磨し直す必要はないかな。というか僅かとはいえ表板にも凹凸が生じてる現状では様子見した方が安全。ニトロセルロース・ラッカーが完全に乾燥するのに要するのは3年という説もあるので、だったらリフィニッシュ作業は現状で一旦〆。PUを取り付ける作業に移るべきかなと思います。

2016/08/14

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2015年1月までの状態
2015年2月、リフィニッシュ開始
ヘッドのロゴを手書き
2015年4月、リフィニッシュが一段落

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