YAMAHA STH-500R(改)

 ヤマハのSTH-500Rは1984年の製品。オリジナルの仕様はトレモロ・ユニット付きの2ハムですが、私はパーツを全て交換し、ラップ・スチール用のPUを取り付け、スライド専用機として用いてます。

当時のカタログ画像を。

 「斬新なアイデア」云々の煽り文、この名調子はヤマハが一番輝いてた時代というか、あるいはトンガったセンスがビンビンにどーのこーのだった時代、というかまあ、どセンス丸出しの痛痒ゆさ(いたがゆさ)がビンビン漏れ出てた時代のアレでございますけど、いまだにこれ系のノリで記事を書きたがる中高年ブロガーさんも少なからぬわけで、昔の広告屋も罪な事をしてくれたものですよまったく。「ビビットなカラー」って、いったい何色の事ですのん?ちなみに私の所有機のボディ色のカタログ上での名称は"CB"=coral blueだそうです。

 ともかく、STH-500R本来の姿は上記画像の通り。私的には全く興味無しな製品です。しかし2011年頃、トレモロ・ユニットが欠品のSC-7000というのを入手@ヤフオク。

↑の画像はSTH-500Rのトレモロ・ユニットを移植してレストアした状態。そうですつまり、SC-7000をレストアするためのパーツ取り要員としてSTH-500Rを入手したのです。これらの機種のトレモロ・ユニットはヤマハ独自の2点支持型で、交換用パーツなんて入手不可能ですから、レストアしたいならニコイチをするしかない。STHシリーズは超不人気商品でなので安い=パーツ取り要員としては最適。レストアしたSC-7000は売却しました(たいした値段にはなりませんでしたけど)。そしてSTHの抜け殻にはSupro string-through pickupを載せました。その改造を行ったのが2011年の夏頃。

 この、リアPUのみの状態で3年ほど使用してました。Supro PUだけで充分良い音だったですし、なんか見た目的にも1PUの方がシンプルで良かったかも。しかし2015年1月にフロントPUを増設し、このページの一番最初の画像の状態にしました。

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リアPUについて

フロントPUについて

コントロールパネルについて

ペグについて

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 リアPUのすぐ下側に、"Oahu"のブランド・バッジを貼り付けました。元々このPUが載せられてたラップ・スチールのものです。このPUを載せた改造エレキが完成したら貼るつもりで、ずっと保存してたものなのです。


 ブリキ板にターコイズ・ブルーのペイント。アール・ヌーボー風のロゴ。ワン・ポイントの装飾品として最適ですし、Supro PUの出所由来を示すためにも、是非とも貼っておきたいものなのですね。


 という事でこのギターの改造は一応完成なのだけど、裏面のトレモロ・ユニット用ザグリはポッカリ穴が開いたまま。以前はここにエフェクターを仕込もうかとも考えてたけど、現状の音に大満足出来てるので、その案は没。今は、出来れば埋木したいと思ってるけど、わざわざそうしなくてはならない必要性はない。ストラト用のリア・パネルで塞ぐだけでもいいのでしょうけど。(STH専用のリア・パネルは欠品。普通のストラト用よりも若干小型なのです。)

 

2012/06/15
(改)2015/01/12


■弦交換の記録

 銘柄コメント等
2011年夏〜D'Addario EXL145
012-054
スライド専用機なので弦高は高いほど、テンションはキツいほど好都合。
トップが012で3弦がプレーン、という組合せを既製品セットの中から選ぶと、ダダリオの145くらいしかない。まあ、自分でセットを組んでも良いんだけど、お値段的には、バラ弦を買い集めるよりかは安いかも。
ネックのロッドは目一杯緩め、大きく順ぞりさせてます。
チューニングは、2011年の夏頃まではレギュラー(E-A-D-G-B-E)だったけど、その後はオープンGの変形(D-G-D-G-B-E)にする事が多い。

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