Violin "V.F.Cerveny & Sons"

1900年代初頭に作られた量産品のヴァイオリンです。ラベルは
 V.F.Cerveny & Sons
 World Renown Instruments
 Koniggratz(Bohemia). Kiev(Russie).

となってます。

製造年・製造地ともに正確なところはわからないのですが、ボヘミア・ロシア両国とも第一次世界大戦の敗戦国であり1918年以降は国名が変わっています。また1914年の大戦開始以降に楽器の製造など果たしてどの程度行われていたのか?・・さらにキエフという表記もあるものの、これはチェルベニーの管楽器部門の工場であろう、というようなことを考え合わせ
「おそらく90年ほど前に作られたチェコ製ヴァイオリン」
ということになってます。

ヨーロッパではその後第二次世界大戦が勃発・・このヴァイオリン、いったいどんな人とどんな場所で、二度もの大戦をくぐり抜けてきたのでしょう・・・修理跡・傷跡のたくさんある、ボロボロの楽器です。


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