(お別れ録音)TOKIKO、2009年03月

2009/03/06
(改)2017/05/22


 高音弦側ホーンに「TOKIKO」というロゴ・バッジが貼られてるから、じゃあまあこれトキコ(ときこ)なんだろうとは思うけど、それ以上の事は何も話からない謎製品。ロゴ・バッジの書体は判読しづらいもので、だから「TOKIKO」という読み方が正解かどうかも本当は不明。
 ネックのジョイント・プレートに「MADE IN JAPAN」の刻印があるので、日本製なのは間違いありません。

 音の方は出力低い/温度感低い/血圧低い感じ。60年代末〜70年代初頭の日本製安物エレキにはわりとよくあるタイプの音色です。
 それに引き替えネックは逞しい。というか握りが太すぎる丸太ん棒で、とても弾きづらい。だからこのエレキを手にしても、どんなものを弾いたら良かろうかというイメージが湧かず、というか弾きたいという気持ちが起こらず、でも「お別れ録音」の主旨からすると珍品の音こそ記録せねばならず。
 なので、グヤMG-66の録音をしたのと同じ日に録ったという流れから、なんとなくこれもフォーク調なスライド・プレイでお茶濁し。ですが、いくらなんでもこれは痛い仕上がりでした。しかし今回、録音の仕方・マイクの使い方について、自分にとっての新発見があったので、恥を忍んでここにUPしておきます。

・アンプはTeisco MODEL 71C/マイクはAUDIX D-1
・PUポジションはバッキングがRでリードがF
・2009年03月頃録音

 AUDIX D-1というマイク、自分はこれを数年前に入手して以来スネアを録るために用いてましたが、正直言ってあまり良いマイクとは思えなかった。でも今回ギターアンプに立ててみたところ、キャビネットにベタ付けはNG(近接効果が出すぎるマイクなのか、アルペジオが団子になってしまった)。そこで30cmくらい離してみたところ、

・SHURE 57の、無駄な情報を間引きつつ勝手に音圧上げてくれる、いわゆるダイナミック・マイクならではの美味しい性格も多少ありつつ、
・57よりも実際の出音に近いものを収音してくれる

という結果になり、これはなかなかの好印象です。というか、かなり良いマイクに思えてきました。今までの使い方(スネアにベタ付け)が不適切だったのかも知れません。


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