BEHRINGER ECM8000でステレオ録音、2009年11月
2010/11/26 (改)2017/05/27
ECM8000は激安ブランド・ベリンガーの測定用マイク。無指向性でf特は概ねフラット。私はこれで何かを測定したかったのではなく、楽器などの録音に用いても「けっこう面白い」という噂があり、それになにしろ安いので2本まとめて購入。けれど使用する機会はほとんど無く、2009年の秋頃に売却。以下の音ファイルはその直前の「お別れ記念録音」です。せっかく2本あるのだからという事で、ギターの音をステレオ録音してみました。
マイクの設置間隔は約2m。これはつまり私の作業場である4畳半の部屋の横幅一杯って事です。アコギ/エレキ/タンバリンの3パートのマルチで、楽器との距離は約1.5m。マイク位置は固定したまま、楽器ごとに演奏する自分の立ち位置(&ギター・アンプの置き場所)を変える事でステレオ・イメージを振り分けてます。DAWのミキサーのPANは左右のマイクをそれぞれL/Rに振り切った状態で、個別の調整は行ってません。
防音など全くされてない部屋に無指向性のマイクを置いて録音してますので、環境ノイズを拾いまくってます。しかもECM8000自体のノイズも多い。それが3パートも重ねられてますから、たいへん聞き苦しいものとなっておりますね。DAWのEQでノイズ切りしたので多少はマシになってますけど。
使用楽器;
■アコギはYAMAHA LL-6J。
EQで2.8KHzを少しブースト&リバーブを足してあります。
■エレキはFirstman S2-C。
BOSS PH-1を掛けてます。DAWのEQで800Hzをブースト&ローとハイをカット。
■タンバリンはブランド不詳のプラ製モンキー・タンバリン。
DAWのEQでローとハイをカット
■2009年11月頃録音
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この録音をしてからしばらく後の2013年に双指向のリボンマイクMXL R144を2本購入し、それでステレオ録音してみたり、元々2本持ってたMXL600でもステレオ録音してみたり。そういうのをいくつか作った後に改めてこの録音を聴いてみると、無指向性マイクのステレオ録音というのも独特かも知れないように思われてきます。定位感に妙な生々しさがあります。といってもソースが生ギターである事と、それより何よりタンバリンが下手すぎるのでそんな錯覚が生じてるだけかも知れませんが。
ハモンド・オルガンのレスリー効果を強調したい場合などに、このステレオ感は適してるかも知れません。
近年は位相をいじって定位感をコントロールするDAW用エフェクターが普及してるようですし、M/Sステレオを扱えるマイク・プリも入手しやすくなってる。そういうのも試して、でもそれらイマイチだったら再度、無指向性マイクのステレオ録音にチャレンジするのも面白いかも知れません。
なお、ECM8000はノイズが多すぎて使いづらかったのでこれを買い直す事はしませんが、小径ダイアフラムのコンデンサ・マイクはどうしても、構造的に、ノイズが増えてしまうという説を見かけたので、次回買うなら大径型ですね。しかしラージ・ダイアフラムで無指向性なのは大抵お高い。それを2本。となると、試しにちょっと使いたい程度ならやはりBEHRINGERのを買うしかないという。
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