YAMAHA SF-500 + YAMAHA CO-100 COMPRESSOR

1970年代末ヤマハ黄金期のオリジナル・モデル、の廉価版、SF-500。24フレットのマホガニー・ネック、なのにボルト・オンっていう、ある意味チャレンジャーな仕様の製品です。チャレンジャーで、なおかつ不人気(だと思う)。写真写りが悪い分、損してるかも知れませんね。現物を手に取ると印象が変わります。けっこうカッコいいエレキなんですよこれ。

せっかく24Fまであるのだから最高音域を多用しないテはない、という作例↓

■ギター・アンプはYAMAHA YTA-25/マイクはAUDIX D-1

■リードのPUポジションはR
■エフェクトはヤマハのコンプ/CO-100→BOSS DM-2
■コンプの設定は、ATTACK=Full/SUSTAIN=3時半/TONE=9時半
■ディレイの設定は、REPEAT RATE=10時/INTENSITY=11時半/ECHO=9時半

■バッキングのPUポジションはF
■エフェクトはDanelectro Cool Cat Vibe
■設定はINTENSITY=3時/SPEED=10時/MIX=10時

■ベースはYAMAHA BB-1200(フレット・レス改)

■プリアンプART DUAL MPを介して卓直
■DUAL MPの設定はInput/Outputの両方とも11時 High Z Inputを使用
■DAWのEQで52Hz以下を10.7dBカット

■2010年10月30日録音


 ギター的には最高音域だからキンキンの音になってますけど、ピアノだと中音域、せいぜい中音域の高めの方という程度の高さで、それほどキンキンしませんよね。こういう、楽器による音程感の違いというのは面白いものです。
 そういう違いがあるという事は面白いですけど、自分が弾く分にはあまり面白くない。弾きづらいし耳にも痛いしで、いい事ありません。歪ませれば弾きやすくもなり聴きやすくもなるのでしょうけど、今回はあえてクリーン・トーンを使ってみました。レキントのキンキンは一つのスタイルとして確立されてますけど、エレキの(クリーン・トーンでの)この音域って未開拓な領域ですよね。

 最高音域はキンキンしてるうえにサスティンもない。クリーン・トーンだから当然なんですけど、いくらなんでもパサパサしすぎだったので、コンプでサスティンを稼いでます。使用したのはYAMAHA CO-100。

それで、コンプだけではまだパサパサしてるのでディレイも足して、結果としてはフカフカでアマアマ、でもやはり耳には痛いというような作例の出来上がり。素直に歪ませるべきだったかも知れません。


 YAMAHA CO-100は光学式(オプティカル)のコンプ。VCAよりもノイズが少ないのが特徴。BOSS CS-1(これも光学式)よりも使いやすい、なかなか良い製品ですから、今回の作例みたいな使い方の記録しか残せなかったのは気の毒なんですけど、たまたまこういう組合せになってしまった。いや、たまたまではなく、
ヤマハ同士で助け合う麗しい音の風景を残したかった
という意図があったような無かったような。


 ベースはYAMAHA BB→ART DUAL MPで卓直。ART DUAL MPは10年くらい前から使ってるプリ・アンプで、ベース卓直用として良いものだというのは分かってたけど、「お別れ録音」では使ってなかった(アンプやPodで録るのを試したかったから)。久しぶりに鳴らしてみましたけど、やはり良い☆

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