(お別れ録音)Fender Stratcaster with Teisco Gold Foil PU、2010年03月

2010/03/04
(改)2017/07/01


Fender U.S.A. Stratcasterの改造品です。
・リアPUがテスコ・ゴールド・フォイル
・ピックガードはアノダイズド
これは私の知り合いの持ち物で、私がこの改造を行いました。改造したついでに軽く「お別れ録音」を。
ボディ材はアッシュです。

録音時のセッティングを記録するのを忘れてしまったのでうろ憶えですが、
■収音マイクはAUDIX D-1(だったはず)
■アンプはYAMAHA YTA-25
■リードのPUがゴールド・フォイル
■バッキングはたぶんセンター
■リードの最初はクリーンですが、途中(13小節目)からはDanelectro CTO-1で軽く歪ませてます。
■2010年03月頃録音

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 ストラトのリアPUをテスコ・ゴールド・フォイルに交換するのは、2つの点で「実に当を得た改造」であると申せましょう。

1.
ストラトのS-S-H改造は定番ですが、ハムとシングルの出力差がありすぎで使いづらい(と感じてる人もいるのではなかろうか?)。ゴールド・フォイルは、フェンダーのシングルよりかは出力が大きく、ハムよりは小さい。ですので出力差のバランスからするとS-S-GFという組合せはけっこう使いやすい。それにGFはシングルPUである。

2.
テスコと言えばアルミ製ピックガード。ですのでアノダイズド・ピックガードを付けたストラトは、テスコのPUを載せるのにおあつらえ向き。

テスコのPUは厚さが薄いので、ストラトのボディをほとんどザグらずに載せられるのも良いですね。

 これはほんと、今までこういう改造をしてる人がいなかったのが不思議なくらい(いや、たぶんいないと思うんですけど)、合理性もあるし「テスコっぽさ」もある、ナイスな改造例ではございませんか。

*)ただ、ストラトらしさは失われるかもですねと、この改造を行ってから数年経った2017年現在では、そのようにも思われます。

 基本、まともな楽器に載せたテスコのPUは、とてもまとも、というか素直な音がするものです。とはいえフロント・ポジションに置いた場合は、倍音の拾い方が変だからなのか「錆びた鉄砲玉」的挙動を示す事も多いですけど、リア位置だとホントまとも。というか普通に使いやすい音だなと思う。
 しかし録音したものをよく聴き返してみると、とくに歪ませた方の音は(ダノ CTO-1のキャラが加わってるという事もありますが)、

・低音域はワウ半止めみたいな音
・中域はカラスとカエルの合いの子みたいなケエケエ
・高域は耳に痛いけどシルキーでもあるかな?

というトッチラカリぶりが愉快である。そういうところがやっぱり「テスコらしい」のかなあ……

*)ダブル・ストップでギャーと潰れるのはCTO-1の特性です。

コントロールは1V/1Tなので、ポット穴が1つブランクになってます。
トレモロ・ユニットはウィルキンソン製に交換。

その他、このギターを弾いてみた感想としては;
・いわゆるカントリー・リックの類がちゃんと弾けたらいいのにと思った。
・私のストラトの弦ゲージは009〜ですが、このストラトのはそれより太い。だから、PUのキャラ以前に「テンション強目でないと出ない要素」が鳴ってるような気がする。自分のストラト、セッティングを見直そうかなとも思った。
・あるいはボディ材がアッシュだからこういう音になるのであろうか?それともイナーシャ・ブロックがスチールだから?ピックガードがアルミだから?


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