(お別れ録音)Zen-on ZES-170、2010年04月

2010/04/05
(改)2017/07/10


 ボディ上端を直線でカットしたシェイプが印象的な、Zen-on ZES-170。ゼンオンは、イタリア製エレキのデザインに特徴的な、ある種のモダニズムを最も上手に模倣・吸収したメーカーだと思います。PUのセレクタ・スイッチもラジオ・ボタンだし。

 見た目は最高にカッコいいんですが、楽器としてはダメですね。私はZES-70と170の2本を手にしましたが、両方ともまずPUの出力が小さすぎ。ネック周りはまともな方ですが、なんか
「これ、楽器じゃないな」
という感想を抱いてしまうようなブツでした。ゼンオンはエレキの生産を始めるよりずっと以前から生ギターを作ってたんだから楽器製造のノウハウは持ってるはず。それにしてはエレキがダメすぎで、これちょっとどうした事かと思います。

しかし、真性ゴミエレキでしか表現し得ない音の世界というのもまた、確実に存在する(のではなかろうか

■ギター・アンプはYAMAHA YTA-25。
■マイクはAUDIX D-1。
■バッキング(巻弦リフ)のPUポジションはF。コード・カッティングはR。
■コード・カッティングにBOSS DM-2。設定の記録無し。

■リードのPUポジションはMix。Rhythm/Soloスイッチを"Rhythm"に。
■歪みはVOX DISTORTION BOOSTER MODEL V830。Drive=2時/Tone=Full

■2010年04月録音

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この録音は、

・ゼンオンはイタリア風モダニズムなエレキ
・だから音ネタもイタリアにちなみたい
・しかしイタリア風の音ネタってなんだ?本場イタリアのモッズ?
・あるいはマカロニ・ロカビリーとか?
・まあ私的には、ぜんぜん知らない世界なんで

とか思いながら作業してたら「こうなっちゃった」という作例です。しかし作者自身はこれ、けっこう気に入ってます。やはりギターがダメすぎな場合、「悪いのはボクじゃない」と思えるから気が楽だ。当コーナー的に目新しい点は、リード・パートにリズム・スイッチ・オンの音を使った事。これはツネマツマサトシ@フリクションの音が、いとも簡単に出せる魔法のスイッチ。VOX V830はわりと普通のディストーション、なのにこの音。それってすごい事なんじゃないかな。使い道によってはゼンオンも、悪くないかも知れませんね。


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