(お別れ録音)Teisco EP-2L(改)、2010年06月
2010/10/07 (改)2017/07/18
この個体は私が入手した時点では欠品パーツありのジャンク品だったので、
- ペグをGOTOHのロック式に交換。
- ブリッジをTOM型ローラー・ブリッジに交換。
等々の修理をしました。だから使い勝手は向上してるはずなんだけど、しかしやはり、めちゃくちゃ弾きにくいので放出。弾きにくい原因はネック&フレットにあるのだから、それ以外の部品を交換したって関係ないっていう当たり前の事を、わざわざパーツ代を支払って確認する骨折り損でした。
EP-2Lの発売時期はEP-200Lと同じ1966年頃で、EP-200Lはそこそこ弾きやすかったから、EP-2Lもパーツ交換で仕立て直せば弾きやすくなるかもって勘違いしたわけです。しかし、
- EP-200Lは22フレット
- EP-2Lは19フレット
つまりネックは別物です。EP-2Lのネックは1966年よりも以前の製品のを使い回してたのかも。
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弾き辛すぎて通常のギター奏法を用いた作例を録るのが困難な場合は、エレキで弾くバッハに用いるのが良かろうという事で、6月にやったのの第2弾を。今回は通称『フランス組曲』の中の一曲。第6番のガボットです。
■アンプはLine6 POD Farm。
・USB I/O(GX)のヘッドフォン・ジャックからの出力をDAW用I/O(MindPrint AN/DI PRO)にプラグ・イン(相変わらずの杜撰接続です)。
■POD Farmの設定は、3パートとも、
・アンプ=Fender Twin/Drive=8/Bass=8/Mid=6/Treble=8/Presence=9/Vol.=8
・エフェクトにスプリング・リバーブ。設定はDwell=3/Tone=5.5/Mix=4
(前回SD-4Lの時と全く同じ設定です)
■全部で3パート。各パートのPUポジションは、
・1st(上声)=F→F(Tone 0)→F
・2nd(中声)=Mix→F(Tone 0)→Mix
・3rd(下声)=F→R→F
■2010年06月12日録音
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前回と今回とで、やってるのは同じような事なのに、今回のはつまらない。なんでこんなに違うのか?
理由その1・曲タイプが違う;
三声インベンションの13番は対位法の扱いに関心の焦点がある作品で、(鍵盤楽器の機能的・音響的特性に依存してる要素が少ないという意味で)器楽性は薄いと言える。つまり鍵盤楽器以外の楽器で演奏しても、曲の根本性質はあまり変化しない。
対してフランス組曲の方は、対位法が薄く器楽性が濃い。だから鍵盤楽器で演奏しないと、この曲本来の魅力は現れないのではなかろうか?
理由その2・今回のは演奏が拙すぎ;
とくにノリ方がおかしいかも。ガボットにはガボットのノリ方がある(らしい)。私のは、
「うんこらしょ・どっこいしょ」
っていう演奏になっちゃってますね。ダサいわこれ。
バッハ作品と一口に言っても色々なタイプの曲がありますけど、私は今まで"DAS WOHLTEMPERIERTE KLAVIER"系の、対位法重視で緻密に書き込まれた作品を主に聴いていて、器楽性重視で書法密度の低いバッハは、あまり聴いてないです。
ところが最近、ここ数年になって『フランス組曲』のような、シンプルで小規模なバッハ作品も良いものだと思えてきました。というより好みの傾向がフランス・バロックそのもの(リュリやラモー)に移りつつあるのかも。三味線音楽を聴き馴染んだ影響かも。ですのでバッハの『フランス組曲』をちゃんと聴き直してみたいし、自分で弾いてもみたいと思ってます。しかし私は鍵盤は弾けないし、シーケンス・データ作成なんて面倒な事はもうしたくない。そこで、
「エレキで弾くバッハ」のコーナーは『フランス組曲』中心で行く☆
というのが良い考えだと思ってたんですけど、今回のガボットの出来がこんなんじゃ先行き不安。
2017年追記;
2010年の時点ではSD-4Lで弾いたシンフォニアが良くてEP-2Lで弾いたフランス組曲はダメ、と思ったわけですけど、数年経った現在聴き直してみると、シンフォニアの方もぜんぜん良いとは思えない。とはSD-4Lの記事の方にも追記した通りで、つまりどっちもダメ。いったい自分、何をそんなに面白がってたのか?今ではもう、エレキでバッハの鍵盤曲を多重録音しようなんて考えは全くありません。
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