(お別れ録音)electro-harmonix MEMORY MAN、2010年10月

2010/10/10
(改)2017/07/18


 

 知り合いの持ち物の高級エフェクターをヤフオクに代理出品するついでに「お別れ録音」するシリーズ。今回はエレハモのデカ箱ディレイです。コーラスとしても使えます。なのでサイド・ギターにはコーラスとして用い、リードにディレイを。更についでというか折角だからというか、BOSS DM-2も用いて、エレハモとボスの聴き比べっぽい体裁にしてみました。

■リードはTEISCO TRG-1
■ギター・アンプはTeisco MODEL 71C/マイクはAUDIX D1
■MEMORY MANの設定はDelay=1時半/FeedBack=12時/Blend=10時半
■BOSS DM-2の設定はRate=0(最長)/Intensity=12時/Echo=10時半
・8小節ごとにエレハモとボスを使い分けてます

■バッキングはGuyatone LG-880"MARROLY"/PUポジションはR
■ギター・アンプはYAMAHA YTA-25/マイクはAUDIX D1
■MEMORY MANのコーラス・モードを使用
■設定はDelay=3時/FeedBack=0/Blend=12時

■2010年10月01日録音

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 当コーナーの録音は44.1k Hz/16bitで行ってます。それをmp3化してネットで配信。だから、あんまり細かな音の違いは分からないかも知れませんね。少なくとも演奏者自身である私にはエレハモもボスも、どっちも同じように聞こえます。それはちょっと残念なアレかもですけど、楽曲流通の主要なチャンネルがネット配信に移行しつつある現在では、データ圧縮によって失われるような細かな違いにこだわるのは全く無意味。エレハモとボスの違いはデータ圧縮によって失われるのだとしたら、
ネット配信用なら、どっち使っても同じ
という事であり、それを確認出来たという点では今回の録音作業にもそれなりの意義があったと言えよう★

一応念のために書いておくと、最初のL ch.8小節がメモリー・マン→次のR ch.8小節がボス→以下同様、という振り分けになってます。

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 Teisco TRG-1は自分の楽器の紹介コーナーに書いてある通り、内蔵アンプ、スピーカーを取り外してます。アルミ製巨大ピックガードの下は伽藍堂。だからこれはソリッド・エレキではなく、表板がアルミのセミアコに近い。音の方も実際、そういう鳴り方のように思われます。安物ベニア・アコギの鳴り方がそのままエレキ化したような、独特なアタックがあります。

 ディレイのサンプルだからリバーブの付いてないアンプの方が良かろうと考え、久しぶりにTeisco MODEL 71Cを使いました。このアンプのせいでTRG-1のセミアコ感(伽藍堂感)が強調されてるかも。

 バッキングはマロリーですが、メモリー・マンをコーラス・モードにして掛けてます。このコーラスはけっこう良いんじゃないでしょうか。メモリー・マンはディレイよりコーラスの方が使えるっぽい。

 TRG-1は擬似セミアコ的な腰のない音。対してコーラスを掛けたマロリーの音は分厚くて、これでは主従関係が逆でしたね。8×4の32小節で1バースのパターンですが、バッキングにブレイク・ポイントを設けるべきだった。ディレイ音の聴き比べ用途としては、バッキングにどこか一個所でも隙間があった方が分かりやすかったですね。

 メモリー・マンはノイズ多いディレイなんですが、バックをこれくらい埋めてしまうと目立たないかな?もちろん、いつでも常にバックが厚いわけではないのだから、ノイズ多いディレイは使用範囲が限られてしまいます。実用品としてはボスの方が上。


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