(お別れ録音)Teisco Vegas 66、2012年3月

2012/06/15
(改)2017/10/07


 1966年に発売されたテスコ製の大型フルアコ、Vegas。ボディ厚が約40mmのVegas 40と、約60mmのVegas 66の2種類があって、今回「お別れ録音」したのは66の方。1966年とはビートルズが来日した年。だからベガスという商品名にしたんだと思います。
 Casino → Vegas
って事ですね。

 トレモロ・ユニットは破損してたので、Burnsブランドのものに交換してあります。PU回路も、オリジナルのPUセレクタはプリセット・トーンが仕込まれてるロータリーSWだけど、それも破損してたので、普通のトグルSWに交換。V/Tノブも非オリジナル。

■バッキングは生音。
■収音マイクはRCA BK-5B。マイクプリはMindPrint AN/DI
■距離は15cmくらい。高音弦側f孔を狙う感じ。

■リードは、YAMAHA YTA-25で鳴らしてAUDIX D1で収音。
■PUポジションはF。
■1st Verse(テーマ)は、トーン全開で指弾き。
 2nd Verseは、トーン半絞りでピック弾き。

■2012年3月3日録音

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 私はフィンガー・ピッカーなので、「お別れ録音」の演奏は全て指弾きですが、Vegasを指弾きするとチリチリ耳障りな成分が多すぎると感じられたので、今回はピック弾きも混ぜてみました。使用したのはJim DunlopのBig Stubby 3.0mm。

 私がこれを買ったのは20年くらい前。滅多に使わないから、すり減らないし紛失しない。先端の尖った方ではなく、丸っこい角の方を使います。

・厚さ3ミリなので、全くシナりません。
・弦を弾く(ひく・はじく)というより、「押し込む」に近い感覚かも。
・あるいは「押し付ける」ような使い方。
・握り方が強すぎても弱すぎても、当たりノイズが出る。
・だからちょうど良い力加減で握る、ではなく、当たる瞬間だけピっと握って、スピードで振り抜く感じ。

と、こうやって書き出してみると、これは三味線のバチの扱い方と似てるように思えてくる。だから自分的には良いのかな?コード・ストロークには不向きな点もバチと一緒。とはいえ私がこれを買った20年前は、まだ三味線とかは全然関係なかったわけで、それでも今まで所持し続けてきたのはやはり、音色が好きだったからですね。太くて丸い音がする。ナイロン弦を弾くのにも良いです。

ちなみに弦は、ダダリオのハーフ・ラウンド、EHR320 009-042を張ってます。

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 お別れ録音でエアジンを弾くのは3回目ですが、
「半音下降3連続のII-V-Iを、ケーデンスとして扱う必要はない。なぜなら、転調してるわけじゃないから。」
というのを、今回のを録った後で気が付きました。転調してるわけじゃない、というのは、もちろんそうとも言い切れないのだけど、この部分にオルガン点を用いるアレンジも可能かもなわけですよ。グリーン・ドルフィン1〜5Mと似た扱い。ただ、グリーン・ドルフィンとはサイズが違うので、実際は色々無理があろうけど、発想としてはそういう方向性。


作例その2;

■アンプはYAMAHA YTA-25、マイクはAUDIX D1
■PUポジションはMix(だったと思う)。

■バッキングのギターはYAMAHA SC-800。
■PUポジションはC+R(正相)。
■electro-harmonix the WORMを掛けてます。

設定は;
MODE=PHASER
RAYE=8時/RANGE=9時
AUTO/MANUAL=AUTO

■ドラムは打ち込み。

■2011年11月6日+12月2日録音

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 私は昨2011年の秋頃の数ヶ月間、インド音楽ばかりを聴いてました。インド音楽のプチ・ブーム。その流れで、インド音楽とブルースの「へんな合いの子みたいの」を録ってみました。
 本当はインド音楽も、その専門家からキチンと習った方が良いに決まってるのだけど、経済的時間的等の事情で無理だから、取りあえず自分的に重要なポイントを絞って自己学習するため、こんなような課題を設定したわけです。
 ブルースもインド音楽も、非和声的で旋法的な音楽。ブルースはブルーノートスケールを用いる。ただ、スケールを定めただけでは旋法的とは言えない。旋律形の大枠のルールも込みで定めたのが旋法。
 なので、自分でその旋律形の大枠のルールを一つ作り、ブルースっぽいけどブルースではない伴奏に乗せて弾いてみたのが今回の作例です。その結果;
 ちょっとやってみました程度の無内容録音の出来上がり。まあそうなりますわね。聴き返してみてもぜんぜん面白くないし。ただ、私にとってこれが無意義な試みだったかどうかは分からないので一応保存し公開しときます。


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