Guyatone LG-130T
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グヤトーンのLG-130Tです。リットーのビザール本によると、発売されたのは1964年6月頃との事。


ボディのアウトラインはフェンダー・ジャガー/ジャズマスターと少し似ています。しかし全体に小振りで、弦長はショート・スケール。弦間も狭いです。

この画像のペグはオリジナルではありません。ネックの握りはかまぼこタイプ。

ボディ塗装の3トーン・サンバーストは、縁だけ黒いタイプ。


3つあるPUはリアだけ別タイプですが、改造されてるわけではなく、この組合せがオリジナル。

コントロール・パネルは、文字盤が全て剥がれてしまってますけど、内容は

・各PUのON/OFF用スライド・スイッチ×3
・ロー・カット用スライド・スイッチ×1
・スライド・スイッチにはさまれた縦型のボリューム・ノブはマスターのTone
・ブリッジ脇にマスターのVolume

という構成。


ロッドのナットはネック・エンド側(六角ナット)。
フレットはクラシック・ギター風の細いものですが、工作作業は丁寧。ネックの握りもかまぼこタイプで、まあまあ薄い方。同時期(1964年)のテスコ製品と比べると、エレキとしてはずっと上等だと思います(その頃のテスコは棍棒ネックに針金フレットの組合せですから)。

グヤの廉価な方のモデルのネック材は
・60年代前期はメイプル
・60年代後半はラワン
という違いがあります。何時変更されたのか正確には分かりませんが、エレキ・ブームで生産量が激増した1965年頃が境になってるように思われます。
LG-130Tの発売開始は64年、そしてこのページの個体のネック材はメイプルですので、製造されたのは64年か、遅くとも65年ではないかと推定されます。
テスコのネックも66年頃から多少まともになりますけど、65年以前のネック周りに関しては
グヤ>テスコ
でございますね。

ボディ背面のコンター・カットは一応あるんですが「ちょっと削ってみました」程度の深さ。
ボディ厚自体が薄いので、あんまり大胆にカットは出来なさあそうです。



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2004/06/18
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(改)2012/05/10


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