Teisco EP-2L
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1966年に発売されたシンライン・フルアコ(支柱あり)、テスコ流の呼び名では
薄型ピックギター
であるところのEP-2L

テスコのハコ・エレキの中では現存数が最も多いみたいですから、よく売れてた方の機種だと思います。


テスコのハコ・エレキは1950年代からカタログにラインナップされてますが、1966年に全機種がトレモロ付きになったようです。
*12弦セミアコ・Vibra twinを除く

66年6月にビートルズが来日したのが影響しているのかも知れません。

このタイプのヘッドを、通称富士山ヘッドと呼ぼうかと思います。

トラス・ロッドの調整用ナットはヘッド側にあるのですが、カバー等はなく、ナットが剥き出しになっています。これはカワイに買収されて以降の製品が登場するまで共通の設計。


ホロウ・ボディにK-PU2発の組合せ。

フレットは19Fまでしかありません。またトラス・ロッドの調整用ナットはヘッド側にあるので、フロントPUはネック・エンドにかなり近い位置に取り付けられています。つまりこのEP-2Lはテスコ全機種の中で、
フロントとリアPUが最も離れてるモデル
という事になります。

右手の手元あたりがごちゃごちゃしているのが苦手な人にとって、これはなかなか弾き良い方のテスコじゃないかと思うのですが、どうでしょうか?

弾き良いといっても、あくまでもテスコとしてはって事です。

テスコ製ハコ・エレキでピックガードがアルミ製なのはEP-2Lのみ(たぶん)。

ブリッジはBR66"Roller"

オクターブ調整が可能なBR66を載せたバージョンも少数あるようです。

↑の件に関してはこちらのサイトも参考に。音も聴けます。


ネック・ジョイント部付近。アルミ板にモデル名とシリアルNo.を刻印するのは1966年製モデルの頃から共通の仕様。

ジョイント・プレートは正方形で、けっこう小型。少々頼りないような気もしますが、とくに問題は無い(たぶん)。

別アングルの画像。

ストラップピンがネックのヒールにあるのはイマイチかもですが、これをカッタウェイのホーンに付けるのは危険(下地はただのベニヤだから)。
フォーク・ギター式に、紐でヘッドに結びつけるのも危険(ネック・ジョイントが華奢)。

結局メーカー・デフォの位置が最も無難のようですし、そもそもオクターブ調整も出来ないようなエレキですから、ハイポジションなんて使わないのが一番かも知れません。



各パーツ名をクリックして下さい。

2007/07/28
(改)2007/08/04


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