Teisco EP-2T
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テスコのEP-2Tです。カワイに買収された後の製品で、発売されたのは、おそらく1968年。

これと良く似たシェイプのセミアコ・ベース、BA-2が68年発売なので、ギターも同時期であろうと推測。

概ねEP-2Lと同じような製品ですが、
 ・ボディのホーンが鋭角
 ・ボディ・サイズは若干大型
 ・ネックは積層材
 ・PUはこのタイプ
 ・トグル・スイッチを採用
等々の相違点があります。型番末尾のTはトレモロ付きである事を表してます。以前のLもレバー、つまりトレモロ・アームの意味でしたが、楽器業界の標準に沿う形に改めた、といったところでしょうか。


積層材ネックの握りは薄く、フレットは、テスコ絃楽器製のよりはまとも(あいかわらず高さは低いが幅は広い)。PU切換は不安定なシーソー・スイッチではなくトグル・スイッチ。そういう点では、ずいぶん「まとも」なレベルに近づきつつある製品です。ペグのブッシュも金属製になってます。

ヘッドは海老尾型。ツキ板の無い積層材ヘッドは角の欠けてしまってるものが多いのですが、この個体は欠損無し。なかなかの状態良品です。


ネック・ジョイント部分はボックス型ジョイントではなくなってます(高音弦側だけですけど)。

ジョイント・プレートは買収前のテスコと同じ小型のもの。その下のアルミのプレートに型番・シリアルNo.を記すのも旧テスコと同じやり方。


・トラス・ロッドを回すナットはネック・エンド側にある
・最終フレットはつば出し
この点は旧テスコと同じです。

ボディ厚は旧EPよりも多少厚くなってると思います。重さも、旧EPの「ボール紙製かと思う」ほど軽いものではなく、剛性も(旧EPと比べれば)高いのではないでしょうか。

ちなみに、PUについて;
外観はSM-2Lのと同じですが、カワイ買収以後、PUの直流抵抗値は旧テスコ期のものより少なくなってる場合が多いです。EP-2Tの値は計測せずに手放してしまったので確かな事は言えませんが、旧テスコ期のSM-PUと全く同じものではない可能性がありますという事を、一応ここに書いておきます。



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2008/05/29
(改)2010/08/23


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