60年代Guyatoneのトレモロ付きエレキ用のブリッジ。ハイエンド機種を除くほとんどの製品に使われています。
補強剤なしの合成樹脂の無垢で、三味線の「練りの駒」が高機能化されたもの、と言えなくもないルック&フィール。
3弦は巻弦を使用しないとオクターブ・チューニングが合いません。台座をボディに取り付けるためのネジ穴はスロット状で(長さ6mm)、その範囲での前後移動は可能です。


側方断面は20世紀中頃の抽象彫刻を彷彿とさせる形態。


グヤの楽器設計はモズライトを手本にしている部分が多く、このブリッジの高さ調整用のネジの形状もその一つ。
片面が凸レンズ型になっていて、トレモロ・ユニットの動作に合わせブリッジも揺れ動くようになってます。その方がチューニングの狂いが少なかろうというのは一見もっともらしい発想なんですが、実際は逆効果で、こういう部分はしっかり固定するべきというのが現在の定説ですね。


弦間もモズライト並みに狭いです。

(改)2009/10/16



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