YAMAHAのストラト・コピー、SRシリーズのトレモロ・ユニットです。イナーシャ・ブロック一体型。

本家フェンダーのシンクロナイズド・トレモロ・ユニットがプレート/ブロック一体型&ダイキャスト・サドルになるのは1972年から。

サドルを取り付けるためのネジ穴がスリット状になってるのは、ネジの方向に自由度を持たせるためです(弦高を高くすると取付ネジの仰角が大きくなる)。プレートに対してネジを垂直にしか通せないネジ穴だと、色々不具合が生じてしまいます。
フェンダー製のオリジナルは、穴の形状をわずかに楕円にする事でこの問題を解決してた(んじゃないかと思うんですが、違ったかも。私はフェンダー・オリジナルの事は詳しくないのでどうもすみません)。
70年代になるとそれを更に改良して、大きなスリット状にしたものが登場したわけですね。

1〜6弦の間隔は55mmだったはず。正確な記録はないのですが、とにかくFender規格よりは狭かったはず。


S.T.C.とは、このパーツを製造した工場の名称でしょうか。SJ等の、いわゆるヤマハ・オリジナル・シリーズのブリッジに、この文字は入れられてません。ストラト・コピーのパーツは外注だったのかな?
MADE IN JAPANの書体はTokai SSシリーズ用のものと同じですから、これらは同じ工場で作られたものである可能性が高いです。

(改)2007/10/20
(改)2010/02/22
(改)2010/04/12



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