ハーモニーのソリッド・エレキに使われていたトレモロ・ユニットです。




支点はナイフ・エッジ。バネは「押しバネ」で、多少のテンション調整は可能です。




これが支点のナイフ・エッジ。この画像は弦の張力が掛かってない状態のものなので、本来(使用中)の位置とはちょっと違う(はず)。




バネのテンションは一応調整可能なんですが、最大に緩めた状態でも現代の.009などのゲージに対してバネの圧力が強すぎ、アーム・ダウンする際には「なかなか腕力を必要とする」ユニットでした。

これを実用品とするなら、バネは交換した方がよいかも知れません。




部品は全てプレス形成のものと思われます。そして組立にはリベットが用いられています。

ハーモニーの製品はPUの固定・組立にもリベットが用いられていて、これは要するに「故障した際の分解修理が不可能か、不可能でないにしても、とても厄介」な仕様でして、そのかわり工場で大量生産するには「早く・安く」で済むものだったかもしれません。完全に「使い捨て用」だと割り切っているように見受けられるハーモニーです。




見た目のデザインは「50年代アメリカ工業製品の流線型」の正しき継承者でして、トレモロ・ユニットとしての機能は無視してでも、これを自分のギターに載せてみたい気持ちもありました……が売却。




これはボディに取り付けるためのネジ。マイナス頭です。
2007/02/25


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