このトレモロ・ユニットの仕組みを説明したいんですが、まずは再生産時のカワイの資料を引用いたします。

この板バネ式トレモロはアーム操作により、ブリッジ部全体が前後に水平移動する方式です。従ってアームダウン、アップしても絃高は常に一定です。これはブリッジ部プレートの上面と下面にある4コのローラーが回転し、滑らかなアーミングが可能な機構です。
絃交換の場合ローラーを無くさないよう注意して下さい。

絃高調整はブリッジ部の4コのネジで行います。右に回すと絃高は高くなり、左に回すと低くなります。4コのネジの頭が浮かないよう均一に調整して下さい。
ピッチ調整はブリッジ部コマ(絃がのる部分)の前後移動で行います。コマ止めネジ(各絃1コ)をゆるめ、コマをスライドさせネジを締めます。




という事でまずはブリッジ部分……というかブリッジ・セクション。
普通の意味での「ブリッジ」と、それを「アーム操作により前後に水平移動」させるためのローラーが付けられた台座部分との組合せで成り立っています。






ブリッジの後側(ボディ・エンド側)にある横棒は、これの下に弦をくぐらせる「テンション・バー」みたいなものです。

メーカー側が
無くさないよう注意して下さい。
と注意を呼びかけているローラーですが、上面に2つと、




裏面に2つの、都合4つあります。



これがその
無くさないで下さい。
とお願いされてるローラーの拡大画像。このユニットはホント、このローラーを紛失しちゃったらおしまい、使い物にならなくなりますので。




ローラーはピン状のバネというか、こんな形状の↓

ピアノ線?に軽く引っ掛けられているだけです。



ベース部分の詳細その他→


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