YAMAHAのSCシリーズSJシリーズに使われているブリッジです。ノントレ・ストラトのブリッジがゴツくなったようなもの。70年代後半の流行・重厚長大バダス風の影響を受けた設計ですね。


SJシリーズの場合、SJ-500とSJ-800とではサドルの材質が異なり、

・500=カタログ上には表記なし(たぶん亜鉛のダイキャスト)
・800=スチール削り出し

という事になってます。

↑の画像は500用。

↑は800用。ネジ類を除く重量は5g。外観はどちらも似たようなものですが、800用の方にはグラインダで削ったような跡があったり、エッジが多少鋭角だったりというような違いがあります。

サドル裏面には1〜4の数字がふってあるのですが、何のためのものかは不明。

---------------------------------

このサドルは、どうもイマイチなのでして、

1.メッキが弱いのか材質のせいなのか、ひどく腐食(錆)してる場合が多い
2.弦を乗せる部分の溝切りが傷んでる場合も多い

という不具合が発生してる場合が多いです。それと私個人の好みの問題ですが、バダス風の重くてゴツい金属パーツはダメだと思う。なので、自分用のSGはグラフテック社のサドルに交換してます。テレキャス用のサドルで、E to Eが52.73mmのナロー・ピッチ・タイプ。とくに不具合なく使用出来ております。音はオリジナルのサドルと比べ3倍くらい良い

*)当サイト管理人はグラテク信者ですので


String Saver for Tele Narrow 2 1/16" PS-8100-N0

グラテクので合うのだから、このブリッジに合う他社製リプレイスメント・パーツは沢山あると思います。

---------------------------------

サドルを外した状態。サドルが置かれる部分が一段低く掘り下げられています。また、ボディの方にもブリッジの上部プレートを収めるための浅いザグリ(深さ2mmぐらい)が施されていて、プレート上面とボディ面の「ツラ」が揃うようになっています。そのため、SJシリーズの弦高(弦と指板面との距離ではなく、ボディ面と弦の距離)はかなり狭くなっています。16分のカッティングを延々と演奏するような時にはとても楽なギターですね。

ボディには木ネジ5本で固定します。

サドルをセットした状態を横から撮影。

プレート裏面にはグラインダーか何かで仕上げ加工(バリ取り?)を行った跡が残ってます。イナーシャブロック(というか)の側面にも削った跡が。

2007/10/20
(改)2010/08/17



inserted by FC2 system