テスコの超ショート・スケール・ベース、BS-101に用いられていたテールピースです。
リットーのビザール本によると、BS-101の発売開始は1963年。販売の終了するのが67年か68年で、その約5年間の間に仕様変更がいくつかあり、後期型BS-101のブリッジはこのタイプ。それが用いられ始めるのが推定65年頃ですから、このページのテールピースが用いられてるBS-101は、それより以前の出荷分という事になります。

このテールピースと組み合わされるブリッジは、BR62のベース用(弦溝4本)タイプ。


このスタイルのテールピース、ギター用のものは70年代の半ばになっても用いられていました(通販系激安エレキ限定ですが)。ベース用としては60年代の半ばで消滅したように思われます。


板材のプレス形成。製法はギター用のものと同じですが、板厚はベースの方が若干厚目なようですね。


このテールピースに現代のベース弦を張る場合は、弦を引っ掛ける溝を少し削って、幅を拡げる必要があります(4弦だけですが)。現行製品の中でも最も細いもの(ダダリオの6弦ベース用等)でも、溝を拡げないとダメなので、「昔の弦は細かった」という事ではないと思う。ボール・エンド部分の製法(巻き方)が違うのではなかろうか。

2010/02/22



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