Tokai Humming Baird 2000Sのトレモロ・ユニットです。これ単体の画像では大きさが伝わりにくいかも知れませんけど、これは非常にデカくてゴツいユニットです。重量は468g。


Humming Baird 2000S自体がかなり大型なものですから、このユニットも楽器に載せられてる状態だとちょうど良いバランスなんですけど、60年代日本製エレキのトレモロ・ユニットとしては最大級のものの一つ。


効き方もその大きさを裏切らず、ダウン幅が非常に大きいです。機構はごく普通のモズライト・タイプですが、アームが長くて硬い分、弦がベロベロになるまで一気にダウン出来る、実に豪快なユニットです。クリケット奏法にも適してます。

バネが、ちょっとこれルール違反じゃないかという気がするくらい太くて長いものが使われてますので、ダウン幅が大きいのも当然といえば当然。日本製エレキというものは基本、本家アメリカの製品をコピーしつつ、日本人の体格に合わせ(たのだかどうだか)、一回り小振りにしたり板厚を薄く軽量にしたようなものが主流ですから、トーカイは異色・異端な存在ですね。



軸受けはボール・ベアリング。日本のエレキ・メーカーとしては後発組に属するトーカイですが、こういう所は老舗メーカーよりもむしろちゃんとしてます。


板材をプレス成形した部品のみで構成されてます。鋳造や削り出しの部品は用いられてません。


2010/05/03



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