Teiscoのノブは何種類もありますが、一番スタンダードなのはこれ。形がギブソンのハット・ノブに似てるので、テスコのハット・ノブとでも呼んでおきます。

黒いプラスチック製(白バージョンもあります)。アルミのメタル・キャップ付き。

メタル・キャップには艶あり/艶なしの2バージョンがあり、おそらく艶ありの方が後期型。
文字の書体も、製造時期により若干の違いがあります。

このノブが用いられ始めたのは1963年からではないかと思われます。

63年の新製品といえばMJ-2Lですが、このモデルにテスコのハット以外のノブが付けられてるのを見た事がありません。また、1962年発売のSD/SSシリーズのノブも別タイプです。

以後、66年にKシリーズ用の新型ノブが登場するまで、テスコ製エレキのノブは全てこのハット型でした。
67年以降の新製品でもMay QueenV-2その他の製品にこのノブは使われ続け、メタリック・カラー・バージョンも作られました(主に輸出用スペクトラム・シリーズ用。メッキあるいは塗装を施したと思われる)。



底面には「8」その他の数字が刻印されてるのですが、何を表してるのかは不明。


このノブは必ずポインターと組み合わされています。
初期のポインターは金属製。


後期のものはプラスチック(あるいは硬質ゴム製)になります。


後期型ポインターは裏面に空回り防止用の突起が付けられてます。ピックガード側の凹と噛み合わさって機能するものなので、つまりこのポインター専用に加工されたピックガードでしか使えないので、汎用性はありません。


2010/08/02



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