テスコの、1966年以降に発売された高額機種に用いられていたノブです。機種名で言うとK-4L、Spectrum 5、Vegas-66など。これらの機種の中で最も当時売れていたのはK-4Lですので、このノブの通称をK-Knobといたします。
アルミ無垢の大型のノブとプレス成形の文字盤との組合せ。
このノブのデザイン上の一番の肝は天板。すり鉢状(あるいは蟻地獄の巣状)に掘り下げられています。ただの「円筒」ではないのですね。
ポットの空回りを防ぐためのに、文字盤の穴が「鍵穴」型になってます。
K-4Lのパネルに2つ並んだ状態。 ---------------------------------
これは再生産Spectrum 5のノブです。 再生産スペクトラムは、全体的にはオリジナルに忠実なものではありますが、細かい部分でのちょっとした違いはやはりあるもので、このノブはその一例。天板が単純な平面です。また文字盤の表面処理(梨地)も少々違って、全体につるんとした印象。 2007/02/23 |