Teiscoのラップ・スチール、EG-Rのコントロール・パネルです。V/Tポットを取り付けるための、いわゆるコントロール・パネルと、PUの側面を保護するためのカバーが一体化したパーツ。


弦を挟んで左右両側、2個で一対のものになります。この画像のものは低音弦側。


裏面はこんな状態。ポット穴の周囲がハンダで補強、あるいは補修されてます。


PUカバーは別部品。


丁寧といえば丁寧だが、とっても非効率な感じのする仕事っぷり。

プレス成形は機械ではなく、手作業で打ち出したものかも知れませんね。外周の、とくにR部分などのいびつさを見ると、機械で打ち抜いたものとは思えない。50年代のテスコ製スチール・ギターは大量生産ではなく、ハンドメイドに近い体制で製造されていたようです。ですので当時の日本人にとっては高額な商品となりますが、主たる購買層である駐留米軍の兵士にとっては手頃な価格。本国に帰る際のお土産にうってつけ。

 日本のエレキ製造業というのは、日米間に大きな為替格差・経済力の格差があってこそ成り立つ産業分野だったのかも知れませんよね。概ね、日本の経済力が諸外国に追いついた・追い越したとされる80年代バブル期に、日本のエレキ産業の成長も頭打ちになった(と言えるかどうか)。

2010/08/20



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