テスコ製エレキに用いられているエンド・ピンです。おそらく1960年代の初期、遅くとも62年以降から、カワイに吸収された67年までの期間、このエンド・ピンが用いられてます。

68年以降の遠州工芸製テスコにはこっちの形のエンド・ピンが用いられますので、このページのものを前期型、68年以降のものを後期型と呼び分けてみたいと思います。

材質は前期/後期ともにアルミで、製法は削り出し。


材質がアルミで中央のくびれの直径が6mm弱ですと、強度が不足気味なようで、とくにボディ・エンド側に付けられた方のエンド・ピンが、このくびれの部分でポッキリ折れてしまってるという事例が多いです。おそらく楽器を床に置いた時の衝撃で折れてしまうのではないかと。

エンド・ピンなんてものは、どのメーカーが作ってもだいたい同じようなものじゃないかと思うんですが、そうは問屋が卸さないのが「60年代日本製エレキならではのアレ」なわけで、ほんとにもう呆れるやらむしろ感心するやら。

もっともエンド・ピンの新品は1個¥100くらいですから、壊れてたらとっとと交換してしまえば良いわけで、どうでもいいと言えばどうでもいいような話しです。

2009/11/24



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