Guyatone SG-25T Julienのジャック・プレートです。Julienはサイド・ジャックでして、ボディ側面にこのプレートを介してジャックを固定します。ボディ側板は表板よりも厚い(んじゃないかな)。Rもある。だからジャック径にジャスト・サイズの穴を開けただけでは、よほど長首のジャックじゃないと取り付けられません。なのでラグ部分まで入る大穴を開けて、ジャック・プレートを介して固定。
要するにテレキャスやレス・ポールのジャックの固定方法と同じって事です。プレートが横長なのは「この時期ならではのサービス精神の現れ」みたいなものではないかと。

それにしても、ギブソンのお手本(ES-335やCasino)はフロント・ジャックなんだから、Julienだってそうすれば良さそうなものを、なんだってサイド・ジャックにしたのか?

エレキのジャック位置は、
・演奏者にとってはフロント・ジャックの方が安全。
・メーカーにとっても、製造コスト的にフロント・ジャックが有利。
なので、フェンダーのソリッド・エレキのほぼ全てはフロント・ジャックですし、ギブソンSGもフロント・ジャック。

尤も、Julienのボディはヤマハの製造なので、ジャックをサイドに、しかもジャック・プレートが必要になるような、「一手間多くて面倒くさい」固定方法を採用したのはヤマハ側。しかしヤマハのSAシリーズが登場するより以前の日本製箱エレキの大部分は、ボディ・トップに大穴を開け、ツマミもジャックも一まとめに取り付けるというおおらか設計が長らく主流で、それと比べたらヤマハの箱エレキは、たしかにずいぶん垢抜けた感じはいたします。

2010/04/05



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